二宮和也(C)日刊ゲンダイ

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 メンバーがタブーを解禁したのに、“マスメディアの沈黙”は続いていた。5月31日、二宮和也(42)がのラストライブで「この約30年間のジャニーズ人生を終えようと思います」「終われてなかったなと。勝手に終わって、勝手になくなっていったなという気持ちが強かったので」と発言。大手メディアで一切、扱われなくなった「ジャニーズ」という言葉が8度も繰り返された。

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「2023年、イギリスBBCがジャニー喜多川氏の性加害問題を特集。それが日本にも波及し、テレビやスポーツ紙もようやく報道して、ジャニーズ事務所は廃業に追い込まれました。以来、同事務所出身のタレントがテレビに出ても、今まで何かと口にしていたジャニー氏の話はおろか、『ジャニーズ』という単語も封印するようになった。一種の放送禁止用語になりました」(テレビ局関係者)

 “ジャニーズ御用メディア”と評されたスポーツ紙が、二宮の発言をどのように報じたのかは大きく扱われていない。

■“ジャニーズ”の文字を紙面から完全に消し去ったスポーツ紙

「まず、5紙全てが1面でのラストライブを取り上げ、数ページにわたって特集を組んでいる。各紙とも5人の挨拶を個別につづっていました。その中で、スポーツ報知とデイリースポーツの2紙は二宮のジャニーズ発言を取り上げていない。ただ、報知はライブ全体を振り返る本文では書いていました。しかし、デイリーはどこにも載せていない。それどころか、『の足跡』というグループの歴史を振り返るコーナーでも、『1994年10月 大野が事務所に入所』と“ジャニーズ”の文字を外していました」(週刊誌記者=以下同)

 二宮の挨拶は「勝手に終わって、勝手になくなっていったなという気持ちが強かったので」という事務所の消滅に触れた点が驚かれた。この部分を書いたのは、なんとサンケイスポーツの1紙しかなかった。

「長年、スポーツ紙はジャニー氏の性加害だけでなく、所属アイドルのスキャンダルなども見て見ぬふりをしてきた。そんな“マスメディアの沈黙”が、性加害の被害拡大の要因になったと再発防止特別チームに指摘されました。それを受け、紙面で反省の弁をつづっていた。あれから3年近く経ちましたが、『事務所に都合の悪い情報は報道しない』というスポーツ紙の体質は全く変わっていない。普段から旧ジャニーズのライブや単独インタビューなどを大きく扱い、売り上げにつなげているので、忖度したのでしょう」

 ラストライブの紙面では、歴代のジャニーズ担当記者などがとの思い出や賛辞をつづっている。この中にも、二宮の「ジャニーズ」発言を取り上げた者はいない。

「解散するわけですし、美辞麗句を並べるのはいい。ただ、各紙で1人くらい『二宮はなぜ最後に“ジャニーズ”という言葉を発したのか』を考察しても良かったのでは。別に悪く書く必要はない。あの発言は、に関心のない人たちも興味を引く部分でしょう。単なる褒め言葉のオンパレードだと、ファンは読みたくなるが、普通の読者は置き去りになります」

 旧ジャニーズに都合の悪い部分はカットするスポーツ紙。だが、ネットでは今も二宮の「ジャニーズ」発言が注目されている。過度な忖度をしたまま、大手メディアは時代に取り残されていくのか。

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