(※画像はイメージです/PIXTA)

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「高収入なら老後は安泰」――そんなイメージを持つ人は少なくないでしょう。しかし、どれだけ稼いでいても、それがいつまでも続くとは限りません。本記事では、杉村富生氏の著書『月々10万円、年120万円がず〜っと入ってくる 毎月配当株投資』(すばる舎)から一部を編集・抜粋し、高収入だった人・低収入だった人の“対照的な行く末”を解説します。

年収1500万円・エリート社員の羽振りの良い生活

マスメディアは一般的に給料が高いといわれています。特に、テレビ(放送局)、大手新聞は高給取りぞろいのようです。彼らはプロデューサー、編集委員クラスになると、その多くが「最近、夜は電車に乗ったことがない」(社用車、タクシーかハイヤーを使用)などと、普通の勤め人に比べれば猊眄のイ讚瓩靴神験茲鯀っています。

ちょっと昔の話ですが、知人のCさんは大手新聞社に勤めていました。ある日の夜、彼と酒を飲んでいたときのことです。「もう電車がなくなるので帰る」と筆者がいうと、「エッ、杉村さん、電車なの?」とビックリされました。

筆者は個人事業主です。地方に仕事で行ったときなどは、情報収集をかねてタクシーを利用しますが、都内にいるときは電車(利用)に決まっているではありませんか。

そのCさん、大手新聞社での最終的な役職は編集委員だったと記憶していますが、当時の年収は「1500万円ぐらい」だったそうです。額面なのか手取りの金額なのか聞かなかったのですが、Cさんが54歳頃のことです。そのほか、Cさんには別途、講演料などの収入もあって、羽振りはよかったですね。

55歳役職定年を機に「月給15万円」へ

それがある日、「いや〜、参ったよ。55歳の役職定年になってねえ。一応、65歳までは雇用してくれるのだが、ヒラ(社員)に格下げ。しかも査定が何と、5段階の最低ランクE。月給15万円だって。ひどいよね」と嘆くこと、嘆くこと。

これが事実なら年収は180万円(15万円×12カ月)。多少のボーナス(賞与)があっても、それまでの1500万円に比べれば大幅減収です。

「もっと上司にゴマをすっておけばよかった」と後悔するCさんですが、あとの祭りです。しかし、高給取りだったCさん、金融資産はたっぷり持っているはずです。

「いや〜、それがねえ、収入は右肩上がりだったが、住宅ローンの返済もある。給料、ボーナスはパッパッパと使って残っちゃいない。それにわが社は家族を含め、株式投資は厳禁なので金融資産ゼロ。アッハッハッハ」と。

いや〜、笑いごとではありません。こんな状況に追い込まれて、老後の暮らしはどうするのでしょうか。

手取り10万円未満でも投資を続けた「堅実会社員」

一方、Dさんは給料が安く先行き不安定(本人の話)の玩具、おもちゃ業界に長年勤務していました。

若い頃(40年以上も前)は、手取り10万円にも満たない給料のうち一部を毎月、社内預金(天引き=利息が市中の銀行より多い)にするとともに、それが一定の額を超えると引き出し、株式を少しずつ買うことを何十年も続けたそうです。

このDさん、仕事終わりに同僚たちと飲みに行くこともほとんどしなかった、といいます。このため、「つき合いの悪いヤツ」などと悪口をいわれ、節約生活を知る経理の女性には、「あなた、それで生活できているの」と同情される始末でした。

Dさん、仕事は熱心で社内評価はまずまずだったとのことですが、孤独感を抱える会社人生だったようです。しかし、「苦あれば楽あり」の教えのように、70歳を超えた今は孫に囲まれ悠々自適、幸せに暮らせているそうです。

中堅規模の会社でしたが、定年まで勤め上げたため、公的年金は月額20万円を超えます。国民年金オンリーの人とは異なり、厚生年金がある人の老後は恵まれています。

株式の“コツコツ買い”で得る、驚愕の配当金

それだけではありません。「満足する額ではない」(本人の話)とのことですが、別途「自分年金」があるのです。

そう、株式配当の存在です。

Dさんいわく、

「一般的な個人投資家の皆さんはご存じないでしょうが、私は配当金をすべて郵便局で受け取っています」

このDさん、金額のケタが違いました。

「実は、配当金領収書は1枚につき100万円までなんですよ」

「?」

どういうことでしょうか。

「いや、例えば配当金の金額が250万だった場合、配当金領収書は100万円が2枚と50万円が1枚の3枚になるのです」

普通、個人投資家でそんな人がいるのでしょうか。

「日本全国にはたくさんいるでしょう。現に私だってそうですから」と、Dさん。

「会社時代の若い頃は、1万円程度の配当金をもらって喜んでいました。その後、社内預金で貯めたお金をベースに、株価が300〜400円台に低迷していた有配の銘柄を10年以上、コツコツと時間をかけて買い増してきたのです。その銘柄の持ち株数は今では31万株を少し超えています」

「ほう、すごいじゃないですか」

「配当は年8円(一括配当)、直近の配当金は202万5274円でした」

確かに、Dさんがその銘柄を31万7700株持っていれば、税引き後の手取り金額はほぼその金額(8円×31万7700株×0.79685)になる計算です。

う〜ん、まさに「辛抱する木(気)にカネが成る」ではありませんか。

なお、Dさんが31万株以上持っているという銘柄名、筆者には教えてくれましたが、本書に掲載することは許可されませんでした。その代わりといっては何ですが、最近は本社が大分県大分市にあるプライム市場のFIG(4392)という銘柄に注目しているそうです。

杉村富生
経済評論家

※本記事は、杉村富生氏の著書『月々10万円、年120万円がず〜っと入ってくる 毎月配当株投資』(すばる舎)の一部を抜粋・編集したものです。記載内容は執筆当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。