投手の球の出所を見えにくくする練習法とは(写真はイメージ)

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NPB5球団で投手コーチ歴任…佐藤義則氏が実践した“体の開き矯正術”

 投球において避けたいのが、体が早く開いてしまう動き。体重移動の際に早い段階で胸が打者に向いてしまうためボールの出所が見やすくなるほか、球速は上がらず制球も安定しない。加えて故障リスクも高まる。NPB5球団で投手コーチを務めた佐藤義則氏は、投手の体に直接触れて指導する“ボディタッチ矯正法”を提唱している。

 佐藤氏は阪急・オリックスで44歳まで現役を続け、通算165勝をマークした。引退後はオリックス、阪神、日本ハム、楽天、ソフトバンクの投手コーチを歴任。ダルビッシュ有(パドレス)、田中将大(巨人)らを指導し、飛躍をサポートした名伯楽だ。

 体が開いてしまう投げ方はデメリットしかない。「腕も肘も前に出てこない。一番悪い投げ方」と佐藤氏は指摘。こうした投手に対して体に直接触れる指導を推奨する。

 指導者はまず投手の背中側やや捕手寄りに立ち、指導対象者が右投手の場合は右手で投手の左肩に触れる。投手は投球動作を続け、指導者はリリースの手前で右手を離す。ギリギリまで触ることで投手の意識は左肩にも向き、開きが抑えられる。

 踏み出し足が早く出てしまう投手には、正面やや捕手寄りに立ち、手にしたバットなどで足に触れる。これによりお尻から体重移動を始める「ヒップファースト」が可能になる。「触ってあげると本人が感じるので、徹底してやるようにしました」と語る。

 もう1つの方法は投手の背中側でステップする位置近くに立つ。指導者にぶつからないように投げるには、投手は体の開きを抑えざるを得ない。自然と理想のフォームが身に付いていく。

「理想的な投げ方になり、(右投手なら右打者の)アウトコースにいい角度の球を投げられるようになります」と佐藤氏は語る。改善ポイントを見つけ出し、そこに意識が向くようにボディタッチしながら矯正する。参考にしたい指導法だ。(First-Pitch編集部)