日本で米を始めとする食品の価格高騰が問題となって久しいですが、海外ではどんな状況なのでしょうか。アメリカ・シアトルに住んで約20年、子育てに奮闘するライターのNorikoさんは、節約も兼ねて、自宅で手づくりをいろいろと楽しんでいるそうです。現地の食事情と合わせてレポートしてもらいました。

アメリカにいても日本の味を満喫

国際結婚の夫婦の場合、食卓はある程度、お互いの食文化がミックスされたものになっていくのではないでしょうか。子どもがいたら、なおさらかもしれませんね。

【写真】家庭菜園で思わず収穫できたもの

わが家はアメリカ人と日本人の夫婦ですが、食事の用意は主に私が行うため、担当者権限で5割以上を日本食とし、残りがその他という構成です。基本、私が食べたいものをつくっています(笑)。

なかなかマニアックな日本食でさえ毎回ほぼ完食する夫と息子は、とくに異論もない様子。日本食が口に合わない夫や子どもに合わせて別々の食事を用意するという方もいるなかで、ありがたいことです。

シアトルでは日本やアジアの食材の調達はそれほど難しくなく、20年前と比べると格段に品数も増えました。

シアトルには幸い、日系やアジア系のスーパーがいくつかあり、昨今の日本食ブームのおかげで、アメリカの大手スーパーでさえも、各種調味料や冷凍食品、コメ、のり、豆腐、麺類、菓子類などを扱っています。

しかしながら、関税の影響なのかわかりませんが価格上昇は止まらず、輸入品が割高なのは仕方ないとはいえ、最近は日本の食材を買い控えがちです。

「巻きす」を普段使いする日が来るとは…!

日本だとスーパーやデパ地下などで気軽に買えるため、あまり自分でつくろうと思わないものも、アメリカだと貴重で高価。たとえば、ギョーザ、春巻、トンカツ、コロッケ、巻き寿司、いなり寿司、ぬか漬け、おせちなどは、アメリカに来てから初めて手づくりしました。

素人レベルであっても、できたてのおいしさは格別。なかでも巻き寿司は鉄板で、巻きすを普段使いする日が来るとは、自分でも驚きです。

家族はもちろん、パーティーへの持ち寄りなどでは、アメリカ人も日本人もそれ以外の国出身の人にも大受けする一品となっています。

お菓子づくりにも挑戦

また、お菓子づくりにまったく興味がなかった私ですが、子どものおやつがてら、みたらし団子や白玉、おはぎ、プリン、コーヒーゼリーなどを手づくりすることがあります。日本の懐かしい味にわれながらほっこり。

今はネットや動画ですぐにレシピが探せるので、便利ですね。端午の節句の柏餅など、なかなか本格的にはいきませんが、日本の季節の行事に合わせて子どもと一緒にそれっぽいものをつくるのも楽しみです。

みそを手づくりしたら節約にもなった

インスタントポット(多機能な電気圧力鍋)を購入してからは、そのヨーグルト発酵機能を使って、みそや納豆もたまに手づくりしています。

一度に大量にできるため、頻繁に買いたす必要がなくなり、節約にも。まだまだ試行錯誤の段階で改善の余地ありですが、家族で日々食べるには十分です。

初の「いくらのしょうゆ漬け」も大成功

今年の秋は、いただきものの生筋子を使って、いくらのしょうゆ漬けを初めてつくってみました。シアトル近郊では鮭漁が盛んで、趣味で釣りに出かける人も多くいます。

これもまた、詳しい方のブログのレシピを参考に試したところ、想像以上のできばえとなり、大満足でした。

じつはしょうゆ漬けではないものの、いくらはアメリカでも手に入ります。しかし、手のひらに収まるちっちゃな容器に入って、お値段は15ドル前後(約2300円)するので、それを考えるとかなり得した気分です。

家庭菜園で思わぬラッキーに遭遇

毎年、なにかしら家庭菜園にも挑戦していますが、今年はミニトマトがヒット! 11月現在もまだ収穫でき、もう1品欲しいときにたしたり、子どものお弁当に彩りを加えたりと重宝しています。

そして、今年はもうひとつおまけが。アメリカで人気の赤いジャガイモ、レッドポテトです。秋が深まってから掘ってみると、ほくほくのおいしいおいもが収穫できました。

ホリデーシーズンはなにをつくる?

アメリカは11月が感謝祭、12月がクリスマス、ハヌカ、クワンザ、そして1月がニューイヤーと祝日が続きます。

昨年はアメリカらしく、特産の七面鳥の丸焼きに加え、前述のインスタントポットの低温調理機能を使い、ローストビーフもつくりました。以前、アメリカの家庭で定番のパイやクッキーづくりに挑戦したこともありますが、今年はどうしようかと思案中です。