会話はあったり、なかったり。60代夫婦だからこそ干渉しすぎず、お互いに心地よい距離感で
67歳の母と92歳の祖母の暮らしを映したYouTubeチャンネル「Kuro-北国の暮らし」で人気のkuroさん。そんなkuroさんの母は、4人の子どもを育てながら家事に仕事に大忙しだったそうです。現在は夫とふたり暮らしですが、家事や子育て、仕事で忙しくしていた頃に始めた家事分担が今でも続いているそう。夫との暮らしについて詳しく聞いてみました。

家のことは夫婦で分担。干渉しすぎず、助け合う
「4人も子どもがいて、家事はどうしているのですか?」。仕事をバリバリするようになった頃、よく聞かれました。
専業主婦時代は、育児家事は私が一手に引き受けていました。今でいうワンオペですが、当たり前のことと考え、疑問ももちませんでした。
ところが、仕事で忙しくなると、わが家で帰りがいちばん遅いのが私になり、夫はお好み焼き、ギョーザ、カレーなど簡単なごはんをつくるようになりました。また、私よりずっときれい好きな夫は、小まめに掃除も洗濯もします。私が仕事を始めたことがきっかけだった家事分担制は、今も続いているという状態です。
世の中には共通の趣味を楽しむ夫婦もいますが、私も夫もお互いの趣味に興味はありません。「夫婦ふたりで出かける、なにかをする」という気持ちにならないところは、幸いふたりで一致しています。
私が庭にいると、庭に出てくることもあるけれど、土いじりに心は動かないそうです。掃除好きの血が騒ぐのか、草刈りは率先してやりますが、庭エリアは花と草の区別がつかないので、それ以外を刈っています。
老年期に入った夫婦の会話はあったり、なかったり
忙しくしていた25年間、ふたりが顔を合わせるのは朝ごはんのときだけでした。今は、出かけない日は昼もわが家で食べますし、夜も私が夫の時間に合わせます。以前の会話は仕事の話が中心、ときどき家族のこと。大体私が一方的に話をして終わりでした。
今も仕事と家族のことが話題の中心ですが、老年期に入った夫婦の会話はあったり、なかったり、という感じでしょうか。しいて言えば、並べた料理をもっと褒めてもらいたいというのが私の希望です。
ただ、仕事でどうしようもなく煮詰まっているときなどに、パンッと視界が開けるようなことを言ってくれるのはありがたいことです。普段はお互いに自由に好きなことをやっているけど、ここぞというときには支えたり、背中を押したり、そんな形の夫婦です。
※ この記事は『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』(KADOKAWA刊)より一部抜粋、再構成のうえ作成しております
