YouTubeチャンネル「ひとり開業チャンネル/by Build’s」が公開した動画で、株式会社アクア取締役の松原氏が、「銀座に志かわ」の大量閉店の背景と、高級食パン業界の明暗を、フランチャイズビジネスの観点から詳しく語っている。

動画の冒頭で松原氏は、「乃が美が減っているから、に志かわも減るでしょう」と述べ、高級食パンブームの衰退を予見していたかのように語る。一方で、「むしろ、に志かわの怪しい話は全く出てこないじゃないですか。乃が美にはめっちゃ出るじゃないですか」と対照的な状況を指摘し、両者のフランチャイズ(FC)戦略の違いを示す。

特に乃が美については、オーナーの資金回収というよりも、FC本部側の姿勢に問題があったとし、「儲かってもいないのに、むさぼりつくそうとしている感じなんですよね」との言葉からも、強引に拡大を図る本部の方針を批判するニュアンスが強い。

対して、に志かわのFCオーナーには、浄水器メーカーなど本業を持つ企業が多く、本業の取引先を通じてFC加盟を促進した事例が多いという。

松原氏は、高級食パンビジネスを「ひとり開業チャンネルがおすすめしないパターン」だと断言する。その根拠として、「テイクアウト」と「流行り物」の組み合わせにあるとし、特に「流行り物」は「3年で流行ったものは、3年で衰退するので非常に怖い」と警鐘を鳴らす。タピオカブームを例に、急成長した市場が急激に冷え込む現象を説明する。

さらに、高級食パンの価格設定について、「セブン‑イレブンの“金の食パン”は250〜300円程度。一方、に志かわや乃が美のパンは1,000円前後で、正直、高すぎるし馬鹿げている」と皮肉を込めて語る。「お土産代わりに配ったりしているが、それが実に滑稽だ」とも。

しかし、に志かわのFC本部には本業からの資金力があり、嵜本ベーカリーやタルト店など、パン以外のブランドにも買収や多角化を進めている点が注目される。競合が撤退した市場で生き残る企業が得る「残存者利益」の概念を紹介し、ゴンチャが一度衰退しながらも再び復活した例を挙げる。

今後、に志かわは海外展開も検討しており、「日本の食文化が海外で評価される可能性」に期待を示している。

最後に松原氏は、現在急成長中の「鰻の成瀬」にも触れ、「2年であそこまで成長したから、2年で衰退するのではないか」と、流行に乗って急成長した事業モデルに潜むリスクを示唆する。短期間で大きな利益を狙うビジネスモデルの危険性と、長期的視点での事業展開の必要性を改めて訴えた。

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