舞台『異説・狂人日記』Vol.2 文町様(原案・脚本)× 上田悠介様(【拒絶】センセ役)×柏木佑介様(【受容】センセ役)

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”怖さ” や ”面白さ” が底上げされたVol.2
文町様(原案・脚本)×上田悠介様(【拒絶】センセ役)×柏木佑介様(【受容】センセ役)

劇場以外のところでも
大正時代を感じてほしい

――公演目前に迫った今の心境はいかがですか?

文町 前回の公演がもう2年前のことだったということが信じられないぐらい時が経つのがあっという間! 目前だという実感が沸いていません。全国上映会の旅などのイベントもあったので、舞台から手を離した期間がなかったですね。

上田 僕はお芝居をひた向きに頑張れている稽古場が、とても楽しいです。「もし明日が本番でもいけるな」と自信を持って言えるくらい、早く皆さんに僕らが積み重ねてきたお芝居を観てほしいと思っております。

柏木 僕も公演が待ち遠しいです。稽古中、「こうしてみるのも面白いね」と稽古を重ねるたびに新しい発見ややり取りが生まれて。その中から前菜、メイン、デザートをどう出すのか。ビュッフェのような感覚でお芝居をさせていただいています。

――公演によって同じ場面でも見え方が変わりそうですね。今作の舞台制作の際に、印象に残っている出来事を教えてください。

文町 次の稽古を見るまで少し日が空いてしまったのですが、2回目に稽古場に顔を出したときには誰も台本を持たずに稽古していてびっくりしましたね。特に上田さんや柏木さんは台詞量も多く、出ずっぱりなはずなのに。

上田 多いですね。

柏木 誰が書いたんだろうなぁ(笑)。

文町 僕ですけど(笑)。ほかの役者さんも含め、すでにお芝居を研ぎ澄ます段階に入っていたので、関心しきりです。

上田 僕は今回もアシスタントプロデューサーとして携わっているので、裏側のお話を。そもそもなぜ今回会場が三越劇場かというと、『異説・狂人日記』の世界観とマッチするなと思ったからなんです。今から98年前に建てられた劇場だそうで、近くにある建物も素敵なものばかり。前回の公演で着物を着て来てくださった方もいたことから、劇場以外のところでも大正時代らしさを感じてほしくて。「じゃあ、三越劇場でやっちゃうか」という感じで、劇場を選んだことが印象に残っています。

文町 そんな軽いノリで抑えられるような劇場じゃないでしょ!(笑)。

上田 (笑)。無茶したなぁとは思うけどね。

柏木 僕が一番印象に残っているのは、稽古中に起きた上田くんの「すぅ〜」かな。本作に出演されている役者さんは、全員お芝居に対して野球でいうホームランを狙いにくるような方々ばかりで。ある日上田くんが大空振りをしたんです。

上田 稽古場の時を止めてしまいましたね。

文町 フルスイングだったんだ(笑)。

柏木 それからこの日は、どうしても同じシーンをやることができず笑いっぱなしでした。でもそれはふざけていたから起きたことではなく、大真面目にやって生まれた笑いで。役者たちが気兼ねなくバットを振りにいける現場だからこそのアクシデントで、改めていい稽古場だなと思いました。

上田 いいコメント!

柏木 (笑)。もし今の話が気になるようであれば、アフタートークのある公演で、上田くんが実演するかもしれませんね。

文町 やったぁ!

――それは見逃せませんね(笑)。初演よりさらにパワーアップした本作では、脚本にも変更点があったのでしょうか?

文町 はい、脚本はいじっています。でも、大きく変更したわけではなく、物語の解像度が上がるような台詞を増やし、新しいシーンも追加しました。追加シーンはとても短いですが、より印象的になったんじゃないかと。初演よりも”怖さ”や”面白さ”が底上げされたと感じていたら嬉しいです。