総合型選抜で変わる大学入試──暗記不要・学歴不問の時代を元教師が解説
その理由は「そういう人ばかり入学させた結果、大学の中で研究できる人材がいなくなっちゃったんですね」とのこと。「『研究』というと『どこからどういうふうに調べればいいか、マニュアルください』みたいな人ばっかりになっちゃった」ため、大学側は「そんな人間いらない。暗記型の人間いらないからって言ってるんですね」と、大学側の本音を代弁した。
このような社会や教育現場の変化を受け、「大学入試制度が変わった」とすぎやま氏は続ける。その最大のものが「2021年から始まった総合型選抜(旧AO入試)」だ。これはペーパーテストだけでなく、「将来の夢」や「大学でどんな研究をしたいか」、「高校時代の活動実績」などを総合的に評価するもので、「面接やプレゼン、小論文で評価をする」という。驚くべきことに「高校時代の学力の成績すらも不問なところもある」という。実際、2024年には「私立大学受験の38%が総合型選抜に変わっている」とし、早稲田や慶應といった有名私大でも「6割は総合型選抜と推薦入試にする」と表明する大学もあるという。これにより、従来の一般入試の枠は縮小し、「3割以下のちょっとの枠をめぐってものすごい人数がこれから争っていくことになるんですね」と、今後の受験戦線の変化を予測する。
これらの現状を踏まえ、すぎやま氏は「昭和型の大学受験制度はもう完全に崩壊している。オワコンになっている」と改めて断言。そして、「だから親世代も教育観とか教育の情報をどんどんアップデートしていかないといけない」と強く訴える。古い価値観のまま「そうは言っても学歴だ」と子どもに無理な勉強を強いることは、「めちゃくちゃ狭い枠で争う、そこの戦場に子どもを送ることになるわけですよ」と警鐘を鳴らし、「結局一番不利益をこうむるのは誰ですか? 子どもですよね」と、親の意識改革の重要性を説いた。
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公立中学校教員として10年以上勤務したのちに独立。
コロナで自己破産寸前のドン底におちいるがそこからバズって起死回生。
現在は教育系インフルエンサー、SNSコンサルタント、教育評論家として活動している。
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