「ハイネックが似合わない人」の3大特徴。それでも似合わせる“意外と簡単な方法”は

今回は「ハイネック似合わない問題」について。似合わない原因と、それでも着たい時はどうすればいいのかをご紹介します。
◆原因を知らなければ対策も打てない
◆ハイネックが似合わない、その3大原因は?
原因1:首が短い
首が短い方はハイネックを着ると首の肌が見える面積がなくなってしまい、ムチウチのギプス状態になりやすいです。特にハイネック部分が厚地のリブ素材や、2つに折り返すタイプはNG。フェイスラインから首のつけ根がちらりと見えるゆとり感があるものを選びましょう。
原因2:顔が大きい、もしくは面長さん
頭身バランスに対して顔が大きめの方や面長さんは、首から上半身全体がピタピタなタートルネックニットを着ると、顔の大きさ・長さがより強調されるので似合わないと感じやすいです。全体的にオーバーシルエットでハイネックの広がりが大きいものを選ぶと、顔まわりにゆとりが生まれて顔の大きさを軽減させます。
原因3:肩幅が広い
ハイネックは首から肩、バストラインにかけて覆われるので、肩幅のラインを拾いやすいアイテム。そのため肩幅の広さが気になる人は、それを強調させてしまうので似合わないと感じやすいです。このタイプの方は、肩落ち感のあるドロップショルダーのハイネックセーターか、肩開きタイプのハイネックが似合います。
◆おすすめの形じゃなく、定番のハイネックが着たい!
ハイネックは主に、頭身のバランス、顔の大きさ、長さ、上半身の幅広さや厚みによって合う・合わないが分かれます。そこで各タイプ別に「これなら着られるハイネック」をご紹介しましたが、まだ納得されていない方もいるのではないでしょうか。
「そんなものはもう分かってる! そうではなくて、あの王道、定番の、あの! ハイネックセーターが着たいんじゃ!」という方は、ぜひ着こなし方に工夫を凝らして、定番のハイネックセーターを楽しんでみてはいかがでしょうか。テクニックをご説明します。
◆定番ハイネックを「似合わせる」シンプルな方法は
本来に似合わないとされるハイネックセーターを上手に着こなす対策は、意外とシンプル。肩・二の腕のつけ根、バストラインを隠して、VラインもしくはIラインを作る。たったこれだけです。
隠し方は、ジレ、ショール、ハイネックセーターより厚手のカーディガン、ロングネックレスとなんでもOK。ハイネックセーター姿がムチっとして見える、逆に貧相に見える、顔が大きく見えるというのは、肩からバストラインにかけてのボディラインが丸見えだからです。薄手のハイネックセーターに厚手素材の何かをはおるだけで、上半身にシャープなVラインやIラインが生まれ、気になるパーツをカバーできます。
何も羽織れないときは、ロングネックレスで視線を分散させると同じ効果が得られますよ。
◆ハイネックが似合わなくてもガッカリする必要なし
今回ハイネックが似合わない問題を解決するべく、あえて似合わない原因や特徴をお伝えしました。ですが、それにご自身が該当するからといってどうか落ち込まないでください。
というのも、ほとんどの方がハイネックが似合う骨格を持っていないからです。例えば首が長くても、肩幅が広い。肩幅が華奢でもバストが大きくて肉厚……など、一方はハイネックに似合う要素であっても一方はそうでないケースが多いです。モデル並みに骨格バランスが整っている方のほうが少ないので、似合わないからとガッカリしないで大丈夫です。
むしろ「こういうハイネックニットなら着られる」「こう着こなせば楽しめる」といった、自分に似合う工夫を考えることこそが、オシャレの醍醐味。ぜひ今年は、あなたにとって苦手なハイネックニットを楽しむ冬にしてみてくださいね。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105