映画『海の沈黙』舞台挨拶付き先行上映の様子

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 俳優の本木雅弘と女優の小泉今日子が31日、都内で行われた映画『海の沈黙』舞台あいさつに、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、菅野恵、佐野史郎、若松節朗監督、倉本聰氏(原案・脚本)と共に出席。10代の頃から知る本木について、小泉が語った。

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 本作は、『前略おふくろ様』『北の国から』『やすらぎの郷』などを手掛けた倉本氏が長年構想し、「どうしても書いておきたかった」と語る渾身の物語。新進気鋭の天才画家と呼ばれるも突然人々の前から姿を消した男・津山竜次を本木、かつての竜次の恋人・安奈を小泉が演じる。

 安奈の現在の夫・田村修三役の石坂について、本木が「石坂さんとは30年前に『ラストソング』という映画でご一緒したことがあって、私はぎりぎり20代」と振り返ると、石坂が「(自分は当時)50」と応じ、本木は「そんな距離感だったのが、今回はほとんど同級生みたいな役。自分のキャリアの中でそんな瞬間が来るとは」と驚きを口にした。

 石坂が、妻を演じた小泉やその元恋人役である本木との年齢差に不安があったことを口にすると、小泉は「ちゃんと夫婦にも見えていたし、仲間にも見えていました」と笑顔でフォロー。

 本木は「夫婦に見えている小泉さんがまたすごいですよね。小泉さんと私は10代の時からの同志でもありましたので、倉本さんの作品というエベレストの頂を目指すにあたり、小泉さんの胸を借りて、という気持ちが必要でした」とした上で、「小泉さんとの共演は、この作品の中で私にとっては、これまでお仕事を続けてきたことへのご褒美のようなありがたさがありました」と語った。

 また小泉について、10代の頃から変わったところや変わっていないと思うところはあるかと聞かれた本木は「それが入り混じっています。互いに15、6の顔がそのまま重なっていくわけです」とコメント。

 小泉は「変わっていないっちゃ変わっていないしね。本木さんは本当に自己肯定力が弱い。ずっと、15歳の時からいまだに自己肯定感が低すぎる(笑)」と笑いつつ、「でもだからああいう役が作れるんだろうなって。私みたいにざっくりしているとできない」と付け加えた。

 映画『海の沈黙』は、11月22日より全国公開。