CGモデルをアニメーション化するAIツール「Wonder Studio」を手がけるWonder Dynamicsが、映像を3DCGによるアニメーションに変換できる「Wonder Animation」を発表しました。Wonder Animationのベータ版は、Wonder Studioのすべてのユーザーに向けてリリースされており、アニメーション映画の制作などに利用することができます。

Introducing Wonder Animation: New AI solution for animated films, powered by cutting-edge Video to 3D Scene technology

https://adsknews.autodesk.com/en/news/autodesk-launches-wonder-animation-video-to-3d-scene-technology/

今回発表されたWonder Animationがどんな機能なのかは、以下のムービーを再生すると一発でわかります。

Introducing Wonder Animation: Powered by Video to 3D Scene Technology - YouTube

以下は、街角を歩く男女の映像です。



Wonder Animationを使うと、元の映像を小柄なロボットと長身の男性が歩く3Dアニメーションにすることができます。



このツールは、自動出力に依存する生成AIツールとは異なり、アーティストが完全に映像をコントロールすることが可能です。



Wonder Dynamicsによると、最も革新的なのは複数のカットとさまざまなショットでシーンを撮影したり、それを編集したりできる点だとのこと。



キャラクターの顔や身体のアニメーションはすべて編集可能で、Maya、Blender、Unreal Engineなどとの連携もサポートされています。



Wonder Dynamicsは、「Wonder Animationは、アーティストが完全に創造性をコントロールしつつ、完全なアニメーションフィルムの制作に一歩近づけるようにすることに重点を置いています。昨今の市場に出回っているほとんどの生成AIツールがブラックボックス化しているのとは異なり、私たちはアーティストが自動化された出力に頼ることなく、自分のビジョンを形にできるようにします」と述べました。