J1福岡、長谷部監督の今季限りでの退任を発表 慰留も「ご本人の意思尊重」 昨年ルヴァン杯で初タイトル
J1福岡は31日、長谷部茂利監督(53)の退任を正式に発表した。クラブは来季の続投を希望していたが、本人の申し入れがあり尊重して契約期間満了を持ってという形になった。
長谷部監督は就任した20年に5年ぶりのJ1昇格に導き、23年にはクラブ初のタイトルとなるルヴァン杯制覇とクラブ最高位の天皇杯4強でJ1優秀監督賞を受賞した。今季はJ1で11位につけていた。
福岡は公式サイトで「一部マスコミで報道されています通り、長谷部茂利監督が今シーズンをもって退任することとなりましたので、皆様にお知らせいたします」と報告。
「長谷部監督は2020年から歴代監督の中で最長となる5シーズンにわたりチームを率いていただきました。就任初年度にJ1
昇格、その後も数々のクラブ記録を更新し、昨年のJリーグYBCルヴァンカップではタイトル獲得という新たな歴史を築いていただきました。クラブとしては来シーズンの続投を希望しておりましたが、長谷部監督ご本人から退任の申し入れがあり、その意思を尊重し、現契約期間満了をもって今シーズン限りでの退任となります」とした。
「これまでクラブの成長に多大なる貢献をしていただいたことに、改めて深く感謝申し上げます」と感謝し、このタイミングでの発表に至った経緯について「なお、本来であればシーズン終了後に正式にお知らせする予定でしたが、残りのホームゲームをスタジアムで皆様と共に戦い、熱いご声援を監督やチームへ直接届けていただきたく、シーズン途中での発表といたしました」と明かした。
長谷部監督もクラブを通じコメントを発表。「まず初めに、ファン・サポーターの皆様、スポンサー企業の皆様、AGAの皆様、そしてアビスパ福岡に関わるすべての皆様に、これまでいただいた温かいご声援と多大なるご支援に心より感謝申し上げます。また、日々懸命に努力し、目の前の試合に全力で挑み続けてくれた選手たち、そしてチームを献身的に支え続けてくれたコーチやスタッフ、この5年の間に様々なクラブの新しい歴史を刻むことができたのは、彼らの努力、情熱と覚悟があったからこそだと思っています。この場をお借りして、改めて心より深い感謝の意を表します」と感謝した。
「退任にあたっては決断に至るまで、多くの時間をかけて熟考しましたが、アビスパ福岡の未来を最優先に考え、ここで一つの区切りをつけることが最善だと判断いたしました。アビスパ福岡は、これからも皆様に支えられ、一歩一歩着実に成長し、さらなる進化を遂げると確信しています。ただ、今シーズンの戦いはまだ終わっておりません。残された試合で選手たちと共に良い結果を残せるよう、最後まで全力を尽くしてまいります。ぜひスタジアムで選手への力強い後押しをよろしくお願いします」とした。