「“オールイン”するつもりだった」ロバーツ監督 総動員覚悟の第5戦 9回にビューラー起用の理由は…
◇ワールドシリーズ第5戦 ドジャース7ー6ヤンキース(2024年10月30日 ニューヨーク)
ドジャースは30日(日本時間31日)、敵地でのヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第5戦で劇的な逆転勝利を飾り4勝1敗とし、2020年以来4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いた。
デーブ・ロバーツ監督は試合後の会見で勝利の瞬間について「こんな風になると思ってなかったよ。試合が始まった時から終わりまで、たくさんの感情があった。この席にいられること、そして選手たちの頑張り、粘り強さ、闘志に感謝しています」と安どの笑みを見せた。
先発・フラーティが乱調で2回持たず4失点で降板。その後はバンダ、ブレージャー、コペック、ベシアと「ブルペンデー」さながらに救援陣を細かくつないだ。
そして、7−6の9回に起用したのはビューラー。第3戦で5回76球を投げた右腕を中1日で投入した。ボルピを三ゴロに打ち取ると、ウェルズを空振り三振に仕留め2死。最後はバードゥーゴをナックルカーブで空振り三振に封じ、ワールドチャンピオンに輝いた。
指揮官は「1イニングだけだった」とビューラーの起用は1イニング限定だったと明かし「だから、ブレイクがスタントンを打ち取り、リゾをあそこで打ち取れたのは大きかった。リードしていたという意味では、あれはまさに最後の一撃だったんだ」と逆転した直後の8回、トライネンが1死一、二塁のピンチを招きながらもスタントン、リゾを打ち取り無失点で切り抜けたことが大きかったと振り返った。
さらに、ビューラー起用は試合中に決断したとし「試合が進むにつれて接戦で、彼は“出場できる”と言った」と心意気に感謝。「選手たちが戦っていたので“オールイン”するつもりだった」と総動員を覚悟したという。
そして、9回をビューラーに託した理由として「経験と経歴」とし「彼は逃げようとしなかった。最良の選択肢と感じた」と説明した。
また、延長戦に入った場合は10回をハドソン、11回をカスペリアスに託す予定だったと明かした。