30日、スペイン東部バレンシアで、路上の被害状況を眺める女性(AP=共同)

 【パリ共同】スペイン東部バレンシア自治州で29日に豪雨による鉄砲水が発生し、同国メディアによると、30日までに少なくとも62人が死亡した。当局が行方不明者を捜索、死者は増える恐れもある。

 サンチェス首相はX(旧ツイッター)で「懸念を持って注意深く見守っている」と表明、不要な移動を控えるよう国民に呼びかけた。

 地元テレビやソーシャルメディアに投稿された映像には、路上に水があふれ、車が流される様子などが映し出された。欧米メディアによると、鉄道や高速道路にも影響が出た。

 スペイン南部などでも鉄砲水が発生した。スペイン気象庁によると、豪雨は31日まで続く見通し。