日本シリーズでソフトバンクの指揮をとる小久保裕紀監督(写真・桑原 靖)

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 10月30日、「毎日新聞」は、日本野球機構(NPB)がフジテレビからプロ野球「SMBC日本シリーズ2024」の取材パスを没収していたことを報じた。このニュースが大きな波紋を広げている。

フジテレビが急遽放映権を取得した、大谷翔平選手と山本由伸選手が所属するロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースが対決する米国・メジャーリーグのワールドシリーズの中継番組が原因だとされています。

 今回、フジテレビは第1〜2戦で他局が日本シリーズを生中継している真裏で、夜7時からその日の午前におこなわれたワールドシリーズを再放送するダイジェスト番組を2時間にわたって編成しました。

 また、第3戦ではフジテレビが日本シリーズを生中継したのですが、その試合開始直前まで、第1〜2戦のようにワールドシリーズのダイジェスト番組を放送。これらのことに、NPB側が激怒し、取材パスを取り上げたとされています」(スポーツ紙記者)

 フジテレビに番組編成の権利があるのは当然のこと。そのため、こうしたNPBの対応には、Xで《パス没収はやり過ぎ》《器が小さい》といった声が聞かれている。

 ただ、Xでは前々からのフジテレビの“ある姿勢”に対して、あきれる声も続出している。

《フジの日本シリーズ取材パス没収、の話って、大谷がいるチームがワールドシリーズ出てなかったら、こういう放送してないよなあ。ちょっとテレビ局の大谷びいきが強すぎて、最近大谷恐怖症ぎみというか大谷嫌悪症ぎみというか》

《いいんじゃないの? フジテレビは日シリよりMLB(というか大谷)が大好きらしいから、勝手に大谷大谷やってればいいよ 日シリのことは他局に任せてね》

《皮肉9割8分を込めて書くけど、フジテレビって大谷のことを金ヅルとして本当に愛してるんだなーと思った》

《フジの人は気づいて欲しい。大谷選手大好きなおじいちゃんおばあちゃんはリアルタイムで見れるのよ。野球大好きな人はワールドシリーズ録画して日本シリーズリアルタイムで見るのよ、それかラジオでリアルタイム。大谷選手が好きくらいなら朝のニュースで見れるのよ》

 NPBから批判されることも覚悟のうえで、フジテレビワールドシリーズのダイジェスト版を“裏”にぶつけたのは、やはり“大谷人気”にあやかりたいからだろう。

フジテレビは、2024年5月に大谷選手の新居に直撃取材をし、大谷選手側から取材NGを食らったことが発覚し、大炎上しました。“大谷一辺倒”という編成内容が非常に目立っており、そのために局内では、二度と彼を怒らせないような“大谷よいしょ”の行動を心がけているとも聞きますからね……」(芸能記者)

 取材パス没収が報じられても、フジテレビは日本シリーズ第4戦の裏で、ワールドシリーズを放送する。NPBフジテレビの“直接対決”も、ますます盛り上がりそうだがーー。