X(旧Twitter)で投稿されたポストにまぎらわしい内容や誤情報が含まれていた時に、背景となる情報や訂正を追記できる機能が「コミュニティノート」です。Xのコミュニティノートチームの公式アカウントが、コミュニティノートが投稿から20分以内で表示されるようになったとアピールしました。



オープンソースデータに基づいて行った外部調査では、コミュニティノートが投稿されたポストの共有は約50%減少し、ポスト自体が削除されるケースは約80%増加したそうで、コミュニティノートが非常に正確であることが示されたとチームは主張しています。

しかし、コミュニティノートは投稿されると「提案」という形で貢献者にのみ見える形で表示されます。その後、貢献者による評価を経てふさわしい内容であると認められると、元ポスト下部に表示され、一般ユーザーも閲覧できるようになります。そのため、コミュニティノートは投稿されてから表示されるようになるまでタイムラグがあります。

Xをはじめとするソーシャルメディアでは、誤情報はあっという間に拡散されてしまうため、その誤情報の訂正が間に合わないという指摘があります。アメリカ経済紙のBloombergは2023年11月に「コミュニティノートは書かれてから表示されるまで数時間かかるため、元の投稿と比較してコミュニティノートによるファクトチェックを見るユーザーはほんの一部に過ぎない」と批判していました。

そこで、チームは「Lightning Notes」と呼ぶコミュニティノートを紹介しました。このノートは提案から最速で14分33秒で公開され、投稿自体からだと最速18分20秒で公開されたことが確認できたと報告しています。

また、チームはiOS版アプリのアップデートにより、コミュニティノートの評価速度が2倍になったと述べています。



さらに、2024年10月後半の間に8000件以上の投稿にコミュニティノートが自動的に表示され、2億回以上閲覧されたとのこと。また、400件以上のコミュニティノートが執筆から1時間以内に表示され、60件以上のコミュニティノートが投稿から1時間以内に表示されたとのこと。

チームは「コミュニティノートはさまざまな視点の人にとって役立つものであり、政治的立場を問わず、従来の誤情報フラグよりもはるかに信頼できるものとなっています」と述べています。

Xのオーナーであるイーロン・マスク氏は「コミュニティノートが大きくアップグレードされています」と、機能の成功を祝いました。