Photo: Daisuke Ishizaka

ボイスレコーダーの進化がえげつない。

日頃生活をしていると、ふとアイデアが出てくることってありますよね。ただ、「これは名案だ」と思っても、すぐに忘れちゃうこともしばしば。手帳やスマホでメモを取ればいいのですが、そういうときに限って手元になかったり、メモしようとしたら忘れてしまったり。

そんな経験を一度はしたことがある方に知ってほしい、一瞬のアイデアを永遠のものにしてくれるガジェットがついに日本に上陸したんですよ。海外メディアでも好評を博している、ウェアラブルAIボイスレコーダー「PLAUD NotePin(プラウド ノートピン)」です。

何がすごいって、音声を録音できるだけでなく、AIを使った文字起こしや要約、そしてマインドマップまですべて自動で作ってくれるボイスレコーダーなんです。これまで当たり前のようにやってきたメモ取りやその整頓といった仕事を、バッサリなくす革新的なガジェットですよ、これは。

クリップでも、リストバンドでも、ネックレスでも、どこにでも身に付けられる

まずはPLAUD NotePinのデザインを見てみましょう。

…これボイスレコーダーなんですか? おしゃれすぎません? 一見しただけでは、ボイスレコーダーとは気付かないデザインです。大きさは、単三電池をちょっとふっくらさせたようなサイズ感、重さも約25gと単三電池1本くらいの重量です。

背面にマグネットが内蔵されていて、カバーで挟み込むことで、洋服に留めておくことができます。

オプションのアクセサリーには、クリップ、リストバンド、ネックストラップがあります。

クリップ
リストバンド
ネックストラップ

PLAUD NotePinのデザインがファッショナブルで高級感があるので、どのアクセサリーを使って装着しても、なんだかかっこいいんですよ。僕はネックストラップを使ってネックレスのように使うのが好きですね。軽量なのでつけていても重さが気になることはありません。

アクセサリーのデザインにすることで、いちいちカバンやポーチから取り出す必要がなく、準備不要でサッと録音がスタートできます。スマホをボイスレコーダー代わりに使うシーンも多いですが、PLAUD NotePinを使うと、ポケットから取り出すアクションすら煩雑に感じるほど。録り逃すことも減らせるでしょう。

ボイスレコーダーとは思えない、スタイリッシュでコンパクトなPLAUD NotePin。これだけでも新世代感がありますね。

ワンアクションで録音。文字起こしから要約までAIにお任せ

PLAUD NotePinは機能も新世代。というかもうこれは未来です。

使い方はとても簡単。スマホの近くにPLAUD NotePinを置いて、スマホにインストールした専用アプリ「PLAUD - Recorder Transcribe」を開いてペアリングすれば準備完了です。

録音を開始するには、PLAUD NotePin本体の中央部分を押すだけ。物理ボタンはなくタッチ式となっており、ワンタッチで録音が開始されます。録音停止も同じ動作をすればOKです。すこし押し込むようにタッチしないと反応しないので、誤タッチによる不意な録音停止なども起こりにくいようになっています。

録音後、スマホからアプリを開いて左上にある「接続する」をタップ。PLAUD NotePinを認識するので「接続する」をタップすると、録音したデータが同期されます。

さて、ここからがPLAUD NotePinの本領発揮です。「文字起こし」を開いて「生成」をタップすると、要約テンプレートのメモ取りやその整頓といった選択画面が表示されます。テンプレートは、会議メモ、通話メモ、面接メモ、講義、ディスカッションなど、シーン別に複数用意されています。

録音したシチュエーションにマッチしたテンプレートを選んだら、「今すぐ生成」をタップすると、AIが文字起こし、要約、マインドマップの生成をしてくれます(なお、生成にはインターネット接続が必要です)。

今回はデモでミーティングをして使ってみたところ、文字起こしの精度はかなり高い印象。文字起こしにはOpenAIの音声認識AI「Whisper」を使用しています。専門用語の判別は間違っているところもありましたが、今後AIのアップデートによって、どんどん賢くなっていくでしょう。

また、話者認識機能があるのもうれしいポイント。これまでもインタビューや打ち合わせ、複数人が登壇するセミナー音源の文字起こしにAIを使ったことはありますが、精度云々よりも、誰がしゃべっているのかがわからないことがネックでした。誰の発言かを確認するために音声を全部チェックすることになるので、結局、時間短縮にならないんですよね…。

でも、PLAUD NotePinの話者認識は精度が高く、話者ごとに個別に名前を入力すれば、一括で変更してくれる神機能もあるので、ちょっと感動して涙が出そうになりました。

また、文字起こし内のテキスト部分をタップすると、該当部分の音声が再生されます。細かく再生時間を調整する必要もなく、聞き直したい場所を、すぐに再生できるのはかなり便利です。

「要約」を開くと、選択したサマリーテンプレートに沿った要約が表示されます。これがよくできてるんですよ。内容がトピックごとに自動で分けられるので、ぱっと見て、どんな内容だったかが分かるようにまとめられています。議事録や長時間の講義、講演なんかにはピッタリです。

要約やマインドマップの作成は、ChatGPTの最新バージョン「ChatGPT-4o」とAnthropic AIの最新モデル「Claude 3.5 Sonnet」を選択可能。今回は「ChatGPT-4o」使用しましたが、要約の精度は会議の議事録ならそのまま提出してもOKなレベルだと思います。

しかも、要約の最後にはAIから次のアクションの提案もあります。「具体的な対策が未定だ」とか「詳細な計画が必要」とか、もはや上司ですよ、あなたは。

「マインドマップ」は、会話の内容を視覚的にわかりやすく表示してくれます。どんな話題が出てきたのかを視覚的に認識できるので、会議などの全体像を把握したいときに便利です。

文字起こしや要約は、テキストファイル、Wordファイル、PDF、マインドマップはJPEGなどで保存できます。

活躍の幅は想像以上に広い

「でも、他にどんなときに役立つの?」と思う方もいるかもしれません。これが、ありとあらゆるシーンで使えます。

僕のようなライター業なら、インタビューの文字起こしをしたり、取材で写真を撮りながら説明を聞いたりするときに大活躍します。

先日、大きな展示会の取材でPLAUD NotePinを使いました。展示会だと、いろいろなブースをまわって、担当の方に話を聞いたり、写真を撮ったりと、一人何役もこなす必要があります。そんなときでも、ブースの人と会話をするためにわざわざボイスレコーダーを取り出す必要がなく、首から提げたPLAUD NotePinを押すだけで録音がスタートするので、会話や写真撮影に集中することができました。

録音したデータは、スマホと同期して文字起こしをしておけば、あとで原稿を書くときに参考になりますし、音声データやテキストデータをPCなどに転送して保存しておくことも可能。Web版PLAUDアプリでも、PCから直接録音データや文字起こし、要約内容の確認ができます。取材が終わって原稿執筆するときには、文字起こしが終わっていて、PC側で見られるので、データ転送などの必要もなく、すぐに書き始めることができます。

今回多数の人が集まる展示会取材ということで、雑音が多く録音環境はよくありませんでしたが、2つの高忠実度マイクに、AI人声拡張技術を実装しているという説明どおり、しっかりと人の声を拾い、文字起こしをしてくれました。

ライター業以外にも、顧客の情報が多く、メモを取ることに忙殺されがちな不動産の営業や、数多くの患者の対応をしなければいけない医療現場の方の利用も推奨されています。

「あの発言どこだ?」を一瞬で解決

ボイスレコーダーを使っていると、「あの会議の音声はどこだろう」「あの内容、何分くらいのところだっけ」と振り返って確認したいことも出てきます。これが結構たいへんで、聞き直しながら探すのは、かなり時間がかかる作業です。

こんな悩みを解消してくれるのが「Ask AI」です。これは、録音データの中から、特定の会話、話題をAIとの対話形式で簡単に検索できる機能。「この会議の結論を教えて」「売上高を確認したい」などと入力すれば、AIが録音データから要約した内容を提示してくれます。

わざわざ録音データを聞き直したり、文字起こしを最初からチェックしたりする必要もなく、必要な情報にすばやくアクセス。調べる時間を大幅に短縮できるのは、大きなメリットです。

AI以外の性能も充実

PLAUD NotePinはとても便利な新世代のボイスレコーダーなわけですが、細かい部分もしっかり配慮されています。

まず対応言語。日本語はもちろん、全59カ国語に対応しています。海外の方と仕事をする機会が多い方も安心して使えますね。とりあえず録音しておいて、あとでテキストを見返せるのは、外国語が得意でないひとにとっても、強い味方になりそうです。

気になるバッテリーですが、フル充電では最大20時間の録音、最大40日間のスタンバイ時間があるので、普段からアクセサリーとして身に付けておいてもいいレベルですね。

そして、気になるランニングコスト。本体を購入したら毎月300分までのChatGPT-4oによる文字起こしと無制限の要約機能が永年無料でついてきます。もう一度言います、永年無料です。太っ腹すぎるじゃないですか。

「文字起こしが300分無料じゃ足りないよ」という方は、文字起こしの時間を購入することができます。120分で400円〜とリーズナブルです。

毎月20時間以上、文字起こしをさせる必要がある方は、有料のProプランもあります。こちらは、月額1,980円(年額1万2000円)で、文字起こし時間が1,200分/月となります。それだけではなく、要約のテンプレートが23種類使え、カスタムテンプレートを作ることも可能です。

ちなみに、セキュリティに関してもPLAUD NotePinはしっかり対応。オンラインに送信される情報は暗号化され、厳重に保護されており、学習には利用されません。ビジネスシーンで使うことも多いと思うので、この辺りがしっかりしているのは安心感がありますね。

将来的には全人類が持つことになりそうなボイスレコーダー

今回PLAUD NotePinを使ってみて思ったのは、「これは将来、みんなが普段使いするアイテムだ」ということ。

記録する、思い出す、整理する。今までは、これらの作業を別々な道具を使って行なってきましたし、多くの時間を費やしてきました。しかし、PLAUD NotePinはすべてを1台で完結してくれます。

何か思いついたら、その場でPLAUD NotePinに話しかければ、あとはAIがすべてやってくれます。録音したものを聞き返してテキスト化したり、要約しながら情報をまとめたりする必要もありません。その分、ほんとうに必要なことに時間を使うことができれば、優先度が高い仕事に集中できますし、もっと自由な時間を作ることもできるでしょう。

今は、PLAUD NotePinの高機能さに驚いていますが、もしかしたら数年後は当たり前の存在になっていて、スマホのように誰もが普通に持ち歩くガジェットになっているのかも。いや、なっているはずです。

【予約販売期間中の限定特典】

・計6,500円相当のアクセサリ3点(ネックストラップ、リストバンド、クリップ)を無料進呈。予約販売終了後は追加オプションとして購入可能です。

・PLAUD公式LINEの友達登録で3,500円OFFの限定割引が獲得できます。友達追加用リンクはこちら。

・PLAUD NOTEの既存ユーザーには180日間のプロプランメンバーシップを贈呈

Photo: Daisuke Ishizaka

Source: PLAUD NotePin