10月10日、Amazonは第2プライムデーを「過去最大となる10月のショッピングイベント」と宣言した。10月8日から10日にかけて開催されたこのイベントは、ホリデーシーズンに向けた最初の大規模なイベントと考えられており、かつてないほど多くのブランドが参加したようだ

Glossyが行った調査では、Amazonがこのホリデーシーズンにどれほど重要な存在となるかを示している。Amazonは長いあいだ、世界でもっとも支配的なeコマースプラットフォームであり、各ブランドはことし、Amazonを特別不可欠なプレーヤーだと考えているかもしれない。

ブランドや小売業者を対象とした最近の調査によると、74%が2024年のホリデーシーズンにAmazonが「より重要な」販売チャネルになると回答した。これは、48%が「Amazonがより重要になる」と回答した2023年から急増している。





この調査結果では、いくつかの大きな変化を指摘している。ひとつは、Amazonを必要不可欠な存在とみなしているブランドが増えていることだ。経済の不確実性と大統領選挙が迫るなか、より多くのブランドがAmazonに頼って売上を伸ばそうとしていることも見てとれる。

たとえば、プレステージスキンケアブランドのボルゲーゼ(Borghese)は、今年初めて10月のプライムデーのセールを開催した。同社は通常値引きを避けているが、ことしはAmazonの販売チャネルの拡大に力を入れる必要があると感じていたという。

ボルゲーゼの販売・マーケティング・eコマース担当副社長のクリスティーナ・シトロラ氏は米モダンリテールに対し、次のように語っている。「経済の不確実性が増しており、消費者がホリデーシーズンに向けてプライムデーで買い物をしようとしていることは認識している。そのため当社がプライムデーに参加する理由のひとつは、消費者の体験を向上させ、生活をより便利にするだけでなく、さらに豊かな喜びを提供することだ」。

しかしながら、ブランドや小売業者はAmazonに限らず、ほかの新しいチャネルも試している。たとえば、ことしソーシャルコマースがさらに重要な販売チャネルになると考えていると答えた回答者は、2023年は61%だったのに対し、ことしは76%となった。

[原文:Glossy+ Research: Brands expect Amazon to be a more important holiday sales driver]

CALE GUTHRIE WEISSMAN(翻訳:Maya Kishida 編集:島田涼平)