OpenAI幹部がChatGPTの収益を語る、週間アクティブユーザーは2億5000万人で収益の75%は一般有料ユーザー
OpenAIの最高財務責任者(CFO)であるサラ・フライヤー氏が、海外メディア・Bloombergのインタビューに応え、OpenAIがエンタープライズユーザーの拡大に取り組んでいるにもかかわらず収益の多くは個人ユーザーからもたらされていることや、サブスクリプションサービスの売上が順調に伸びていることなどを明かしました。
OpenAI CFO Says 75% of Its Revenue Comes From Paying Consumers - Bloomberg
Consumer Subscriptions Account for 75% of OpenAI’s Revenue
https://www.pymnts.com/artificial-intelligence-2/2024/consumer-subscriptions-account-for-75-of-openais-revenue/
2024年10月28日にBloombergのテレビ番組に出演したOpenAIのフライヤー氏によると、OpenAIの事業収益の75%は消費者のサブスクリプションからのものだとのこと。
ChatGPTにはピーク時にアクセス制限を受ける無料版のほか、月額20ドル(約3000円)の個人向けプランのPlusや、月額25ドル(約3800円)からのエンタープライズ向けプランのTeamなどがあります。
フライヤー氏は「特に消費者向け事業の成長の速さに驚かされています。また、当社のエンタープライズ事業はまだ歴史が浅いながらもすでに年間売上高は驚異的で、その可能性には大いに期待しています」と話しました。
by MoneyConf
OpenAIは2024年9月に、企業向けのChatGPT Teamや教育向けのChatGPT Eduを含めた有料ユーザー数が100万人に達したと発表しましたが、特に一般消費者向けの事業は成長が著しい分野となっています。
フライヤー氏によると、ChatGPTの週間アクティブユーザーは2億5000万人で、無料ユーザーの5〜6%が有料ユーザーに移行しているとのこと。
金融情報サービス・PYMNTSのデータでは、ビジネス製品の有料ユーザーの半数以上はアメリカ国外のユーザーだとされています。
収益が伸びる一方で、OpenAIはより高度なAIシステムの開発と運用に多額の費用をかけています。OpenAIは9月に、2024年の年間売上高は37億ドル(約5650億円)になるとの予想を出しましたが、運営費や給与、諸経費を差し引くと50億ドル(約7630億円)の損失になると見積もりました。
2025年には116億ドル(約1兆7720億円)の売上を出すとしているOpenAIへの期待は高く、同社は2024年10月上旬に66億ドル(約1兆円)の資金調達ラウンドを完了するとともに、世界中の銀行から40億ドル(約6110億円)の極度貸付枠、つまり上限の範囲内で繰り返し融資を受けられる信用枠を獲得しました。