対戦への意気込みを語った国本陸(左)と竹迫司登

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 WBOアジア・パシフィックミドル級王者・国本陸(27)=六島=が12月15日に大阪・住吉スポーツセンターで同級12位の竹迫司登(33)=ワールドスポーツ=の挑戦を受ける防衛戦が行われることが29日、大阪市内で発表された。

 2人の対戦は、もともとボクシングのミドル級賞金トーナメント「プライズファイター」の勝ち上がりで組まれていたが、運営側が継続困難となり、今回改めてマッチメークされた。国本は「トーナメントが中止になり、悔しい思いで、どうなるんだろうと思っていた。西田さんと同じ日の試合になり、うれしい。僕が勝ちます」と試合ができることへ感謝を口にした。竹迫も「オファーをいただいて燃える部分もあるし、アジアベルトを取るため全力で倒しに行く」と気合を込めた。

 「プライズファイター」は当初、英国の大手ボクシングプロモーション「マッチルーム・ボクシング」、スポーツ選手のマネジメントなどを行っている「NSN」、楽天チケットが提携して興行を開催。7月に1回戦が行われ国本と竹迫が勝ち上がっていたが、今月になって突如立ち消えとなった。六島ジムの枝川孝会長は「2人は命を懸けて試合へ向けて取り組んでいた。国本は引退も覚悟でいた。こういうことは二度とあってはならない。顧問弁護士と相談しながら対処はしていく。今回は違った意味で気持ちの入った試合になる」と2人の心中を代弁した。

 メーンはIBF世界バンタム級王者の西田凌佑(28)=六島=が同級14位のアンチャイ・ドンスア(28)=タイ=との初防衛戦。また、元WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(30)=ワタナベ=はOPBF東洋太平洋ライトフライ級王者・タノンサック・シムシー(24)=タイ=に挑戦する。