◆米大リーグ ワールドシリーズ第2戦 ドジャース4―2ヤンキース(26日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・山本由伸投手(26)が4戦先勝のワールドシリーズ第2戦、本拠地・ヤンキース戦に先発し、6回1/3で86球を投げて、1安打1失点と好投し、日本人では07年の松坂大輔(Rソックス)以来となるワールドシリーズでの勝利を挙げた。チームは2連勝で4年ぶりのWS制覇まで2勝とした。

 ポストシーズンでは4試合目の先発となった山本。初回は先頭のトーレスにいきなりフルカウントから四球を与えたが、中軸のソト、ジャッジ、スタントンを遊ゴロ、空振り三振、一飛で抑えた。2回も1死からリゾに四球を与えるも後続を抑えて先取点を許すことはなかった。すると2回裏にはエドマンが左翼へ先制ソロ。リードをもらって3回のマウンドに上がったが、2死走者なしからソトに右翼へ同点ソロを浴びた。初めて許した安打が、痛恨の一発となった。

 それでもドジャース打線は直後の3回裏にT・ヘルナンデスの2ラン、フリーマンのソロと2者連続本塁打で3点を勝ち越し。山本の投球もギアが上がっていった。3点のリードをもらった4回はリゾから空振り三振を奪うなど、この試合初の3者凡退。ガッツポーズも見せた。5回は7〜9番の下位打線を3者凡退。1番からだった6回は2死走者なしでジャッジから空振り三振を奪うと、再びガッツポーズを見せて雄たけびを上げた。4回からは3イニング連続の3者凡退。7回先頭のスタントンを二飛に打ち取って、11人連続でアウトを奪ってマウンドを降りた。

 ソトの本塁打のみの1安打に封じられ、ヤンキースのブーン監督は「(ドジャースが)リードしてから、リズムに乗って初球からいい投球をしてきた。彼の制球はよかったと思う。直球はよかったし、カーブは球速差があって、スライダーとスプリットもあった。彼の試合だった」とお手上げだった。山本は、6月にヤンキース戦で先発した際にも、7回2安打無失点の快投を見せた。