【シリコンバレー時事】米紙ワシントン・ポストは26日、実業家イーロン・マスク氏が過去に不法就労していたと報じた。

 学生ビザで米国に入国し、大学院に入らず起業しており、こうした行為は非合法という。マスク氏は、大統領選で共和党候補のトランプ前大統領を支援し不法移民の対策強化を訴えてきており、自身の行動との矛盾が露呈した形だ。

 マスク氏は南アフリカ出身。国籍を持っていたカナダから米国に入り、1995年にスタンフォード大の大学院進学を理由にカリフォルニア州に移住したが、入学せずにIT企業を立ち上げた。ポスト紙は、学生でも就労できるが大学院の全課程履修が必要になるとの専門家らの指摘を紹介した。