宮藤官九郎氏 「不適切にもほどがある!」本当は「全然違う内容だった」
脚本家の宮藤官九郎氏が25日、NHK「あさイチ」で、自身が手がけたTBSドラマ「不適切にもほどがある!」について、最初はコンプライアンス問題などを取り上げる予定ではなかったという裏話を披露した。
宮藤氏は「不適切にも−」が大ヒットしたが、当初は「全然違う内容」で打ち合わせを行っていたという。だが「打ち合わせの最後の1時間が若い人との接し方の難しさの話になる。(本来の打ち合わせより)明らかに盛り上がっている」という状態に。
本当は「タイムスリップはするけど、現代のコンプラ的なことをやるつもりはなかった」ものの「最近若い人にLINEをしても既読がつくけど返事がこないとか、そういう話を毎週する。そしてそっちの方が盛り上がるから、そっちをドラマにした方が…と。テレビ局設定に途中から変えたり…」との裏話を披露した。
宮藤氏と博多華丸大吉は同い年の1970年生まれ。「ちょうど狭間の世代。悩んでいるというか、時代の変化にどう付いていっていいかと」という世代だと説明。「不適切−」の1話目で、主人公のもとに運搬ロボットが何皿もあぶりしめ鯖を運んでくるシーンを挙げ「あぶりしめ鯖は、ロボットが運ぶけど、あぶるのは人間。そういう不条理なことを毎週やったら面白いんじゃないかと思ったのが最初」と話していた。