楽天から1位指名を受け、今後の抱負を語る明大・宗山塁(撮影・伊藤笙子)

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 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(24日、都内ホテル)

 明大・宗山塁内野手は5球団競合の末、楽天が交渉権を獲得した。

 楽天・森井社長が当たりくじを引いた瞬間は表情を変えずに、中継を見届けた。心境については「正直ここまでの球団に指名していただくとは、イメージはあったが、指名された瞬間はびっくりした。驚きはあった。表情に出さないようにいつも通り平常心でいようと思っていた」と語った。

 さらに、「自分のドラフトでもあるんですけど、いろんな選手が指名を待っていて、自分の同級生も、高校の同級生や後輩も指名を待っている状態だった。そこまで指名されてから、本当の意味で安心できると思ったので、そこまでは平常心でいようと思った」と、周囲への配慮があったと話した。

 広島、西武、楽天、日本ハム、ソフトバンクが競合した。「きょうこの日を迎えるために野球を頑張って来たので、評価をしていただいたことでそれが表れたのが良かった。ですが、まだスタートラインに立ったばかりなので、もっと自分の技と心を磨いていきたい」。徐々に緊張がほぐれたのか、笑みも浮かんだ。

 広陵出身で今年3月には侍ジャパンにも選出されるなど、走攻守の三拍子が揃うスター候補。ドラフト前には地元、広島が1位を公表していた。

 関大・金丸と並んだ今ドラフトの目玉。「20年にひとりの遊撃手」と評価される逸材は「まずは開幕から試合に出たい。新人王も目標にやっていきたい」と意気込んだ。

 ◆宗山 塁(むねやま・るい)2003年2月27日生まれ。21歳。広島県三次市出身。175センチ、80キロ。右投げ左打ち。小学1年から三良坂少年野球クラブで野球を始め、中学時代は軟式の高陽スカイバンズでプレー。広陵では1年夏からベンチ入りし、同年夏と2年春に甲子園出場。明大では1年春途中からレギュラーをつかみ、2年春は首位打者。ベストナインは3度。今年3月に侍ジャパントップチームに選出されるも、オープン戦で受けた死球による右肩甲骨骨折が判明し欠場。