中日に交渉権獲得が決まり表情を引き締める関西大・金丸夢斗(撮影・立川洋一郎)

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 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(24日、都内ホテル)

 関大の金丸夢斗投手は中日、DeNA、阪神、巨人とセ・リーグ4球団が競合する中、中日が交渉権を獲得した。

 チームメートたちと一緒に会見場で結果を待った左腕。会議がスタートすると緊張の面持ちで見つめた。中日の指名が入ると会場から大きな拍手がわき起こった中、金丸は表情を変えずに抽選の行方を見つめていた。

 クジを引き、左手を振り上げて渾身(こんしん)のガッツポーズを決めた井上監督は「脱臼しました。真っ白になりました。今までで一番のガッツポーズをしたと思います」と興奮気味に語った。金丸に向けて「一緒に夢を叶えましょう。迎えに行きます」と語った。

 大学4年シーズンは、昨秋から続く連続自責0イニングを「72」に更新。秋季リーグ戦は5月に発症した腰の骨挫傷で中継ぎ専念となるも、10試合計15イニングを無失点に抑え、春秋で自責点を負うことなく防御率0・00でフィニッシュした。大学通算でも49試合で20勝3敗、防御率0・83で312奪三振と圧巻の成績。無名から一気にドラフト目玉候補へと成り上がった4年間を振り返り「やりきった」と語っていた。

 24日のドラフト会議に向けて「多ければ多いほどいい評価だと思う。楽しみ」と何球団の指名が集まるかにも胸を躍らせていた左腕。「ご縁がある球団で貢献して日本一になれるように」と力を込めていた。