自らルール破り…(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

「お・も・て・な・し」ーー。2013年9月。東京五輪招致の最終プレゼンテーションの場で、身振り手振りを交えて笑顔でこうスピーチしていたのは自民党の小泉進次郎・選対委員長(43)の妻で、フリアナウンサーの滝川クリステル(46)だった。

【もっと読む】裏金議員・旧統一教会関連議員…今回の衆院選は彼らを落選させる選挙だ

 招致が決まり、この「おもてなし」の言葉は世間の話題を集めたのだが、その後、東京五輪は国立競技場の設計変更、エンブレムの盗作騒動、招致活動の買収疑惑……など醜聞が続出。「おもてなし」はいつの間にか「表なし五輪」「表のない裏ばかりの五輪」などと揶揄する言葉にすり替わったのだが、この件も「裏しかない」という展開になってきた。

 自民党の裏金事件で同党非公認となった衆院選候補が代表を務める党支部に対し、党本部が2000万円を支出していた問題のことだ。

 23日付の日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」がスクープし、ふだんは「選挙妨害」との指摘を恐れて選挙期間中の批判的な論評を控える大手メディアも後追いするという異例の事態となっている。

「自民党は6月の政治資金規正法改定で裏金づくりの防止策を講じなかった。裏金政党が裏金議員を裏公認した形だ」

 赤旗の取材に対し、裏金問題を指摘していた神戸学院大学の上脇博之教授(66)はこう言っていたが、SNS上で記事が拡散されている中で多用されている言葉が「裏」という単語だ。

■自民党の裏金による、裏金のための、裏金政治

《裏金非公認候補に裏金を渡す自民党》

《自民党の裏金による、裏金のための、裏金政治》

《ルールを守るどころか、裏のルールで国民を欺く裏政党が自民だった》

 まさに今の自民党に対する世論の評価は「おもてなし(表なし)」で、その悪評は2000万円の振り込みを決めた森山裕幹事長(79)にも向いている。

《「党勢拡大のための活動費」と嘘をつく幹事長。穏やかな表情の裏の顔は?》

《バレたら言い訳を用意している森山幹事長。裏金政党の裏金庫をあずかる裏の男(笑)》

 衆院選の投票結果が見ものだ。

  ◇  ◇  ◇

 27日の裏金選挙の投開票日までわずか。●関連記事【もっと読む】『裏金議員・旧統一教会関連議員…今回の衆院選は彼らを落選させる選挙だ』【さらに読む】『自民“裏金非公認”は偽装だった!赤旗砲またも炸裂「党本部が非公認の支部に2000万円振り込み」の衝撃』を取り上げている。