和歌山で行方不明のドイツ人大学生 友人は「12日未明には異変感じられなかった」

写真拡大

 和歌山県で行方不明になったドイツ人大学生が今月12日未明にドイツ在住の友人と連絡を取り合っていたことが分かりました。この友人は「異変は感じなかった」と証言しています。

 ドイツ国籍で男子大学生のクラウディオ・ヴォルムさん(21)は先月21日に観光目的で日本に入国し、先月30日に和歌山県に入りましたが、行方が分からなくなっています。

 今月11日に南海電鉄和歌山市駅近くの防犯カメラに似た人物が映っていたほか、近くの公衆トイレでパスポートや衣服や歯ブラシなどが紀の川にかかる橋の上では携帯電話が発見されています。

 財布とリュックサックは見つかっていません。

 これまでの情報では、ヴォルムさんは10日に母親とSNSでやり取りした後に、連絡が取れなくなったとされていましたが、中学時代からの友人だというドイツ在住の女性がANNの取材に応じ、「12日午前1時ごろに連絡を取り合った」と証言しました。

 友人は、この時のヴォルムさんについて「バーで酒を飲んでいると言っていたがあまり酔っている様子はなく、和歌山での滞在を楽しんでいる様子で異変は感じられなかった」と話しています。

 その際、ドイツの友人たちに向けて再会を楽しみにしているという内容のボイスメッセージが送られてきたといいます。

 また、この友人によりますと、ヴォルムさんは中学生時代から日本の漫画やアニメが大好きだったということです。

 「優しくて、友人たちの面倒を見てくれる親切な性格で悪いことを起こすような人ではない」としていて、「通常の失踪ではないと思うが、事件や事故に巻き込まれたわけではなく自分の意思で去ったと信じたい」と話しています。

 ヴォルムさんは身長約172センチの中肉、金髪で白のスニーカーをはき、黒のリュックサックを持っていました。

【情報提供先】

和歌山県警本部人身安全対策課 073−423−0110

▼和歌山西警察署 073−424−0110

画像:和歌山県警提供