石破茂首相(自民党総裁)は21日、同党の衆院選候補や都道府県連に宛てて、「選挙は今、重大な局面を迎えている。わが党の底力を発揮するのは今この時だ」と呼び掛ける「緊急通達」を出した。

 党関係者が22日明らかにした。自民、公明両党で過半数割れする可能性が報じられ、危機感を募らせているとみられる。

 首相は通達で「後半戦に至るも全国各地で激戦が続いている」と選挙情勢に懸念を表明。「引き続き『自公政権を継続して国民の暮らしを向上させる』のか、『具体的な政権構想のない無責任な野党の政権を選んで経済と国民生活を混乱に陥らせる』のか、極めて重大な岐路に立っている」と指摘し、「全党一丸となって国民のために決戦に勝利しよう」と奮起を促している。