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 ◇東都大学野球 第5週第1日 青学大1―0中大(2024年10月22日 神宮)

 延長10回タイブレークの末に接戦をものにした青学大が4連覇に王手とした。激闘を戦い抜くと安藤寧則監督は「あと1勝とかという実感はないですが、ここまでやってきたことを次も出してほしい」と大一番を見据えた。

 頼れる不動の扇の要がバットでも勝利に導いた。延長10回2死一、二塁で打席に立った渡部海捕手(2年=智弁和歌山)は初球の低めスライダーを強振。左翼越えの決勝二塁打となると「チャンスでも初球から振れる持ち味のバッティングができた」と誇った。

 チームにも頼れる存在が帰ってきた。10月8日の亜大戦で左手首に死球を受け、その後は先発を外れていた今秋ドラフト候補の佐々木泰主将(4年=県岐阜商)がスタメン復帰。4打数無安打も、「いるだけで心強い」と指揮官。その存在感でチームに安心感をもたらす主将は「際を大事にしているので、なかなか点は取れなかったが“らしい”試合はできた」と手応えを口にした。

 あす23日は第1試合で国学院大が敗れるか、第3試合で中大に連勝を決めれば大学史上初の4連覇が決まる。佐々木は「目指しているところはもっと上。4冠。だがまずはこのリーグを勝ちきりたい」と覚悟を決めた。