巨人・中山 自らトレーナー探し…飽くなき向上心の一発

　◇セCSファイナルステージ第5戦　巨人1−0DeNA（2024年10月20日　東京D）

　【記者フリートーク】飽くなき向上心と負けん気の強さが、大一番で実を結んだ。昨季は1年間、1軍に同行した巨人・中山。高卒3年目では順調に思えるが「体の面でまだまだですし、力強さという部分も全然足りない。正直焦っていた」と肉体改造に着手した。自分でさまざまな情報を調べ、師事したのは球団OBで西武時代の07〜10年に4年連続盗塁王に輝いた片岡保幸氏を支えた安福一貴トレーナー。自ら一般枠をネット予約してジムを訪れた。

　安福トレーナーは「まさかと思ったけど、本当に本人が来てびっくりした」と回想。「プロで活躍したい」という一心で厳しいウエートトレーニングにも食らいつく姿勢に「向かっていく姿勢が凄いし、並々ならぬ思いに心を動かされた」と言う。大舞台で放った一発は、決してラッキーパンチではなかった。（巨人担当・小野寺　大）