18日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比92.18ポイント(2.91%)高の3261.56ポイントと反発した。
 中国指標の内容が好感される流れ。取引時間中に公表された各種統計は、中国経済の過度な減速懸念を後退させる内容だった。7〜9月GDP成長率のほか、9月の小売売上高や鉱工業生産が予想を上回っている。中国人民銀行(中央銀行)が18日、上場企業の自社株買い、大株主による上場企業株の買い増しを支援する再融資制度の創設を発表したこともプラスだ。また、人民銀の潘功勝・総裁が預金準備率の引き下げについて言及したことも材料視されている。指数は朝方に弱含む場面があったものの、徐々に上げ幅を広げ、後場に入り一段高となった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)がストップ(10.0%)高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が9.0%高、半導体封止・検査の江蘇長電科技(600584/SH)が8.2%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が6.5%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が6.3%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が6.2%高で引けた。
 証券株も急伸。浙商証券(601878/SH)が7.3%高、中信証券(600030/SH)が6.7%高、招商証券(600999/SH)が6.5%高、太平洋証券(601099/SH)が6.4%高、海通証券(600837/SH)が6.2%高で取引を終えた。
 医薬株もしっかり。北京同仁堂(600085/SH)が4.6%、薬明康徳(603259/SH)が4.2%、浙江医薬(600216/SH)が3.8%、東魯抗医薬(600789/SH)が3.7%ずつ上昇した。消費関連株、資源株、インフラ関連株、不動産株、銀行・保険株など幅広く買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が6.48ポイント(2.44%)高の271.88ポイント、深センB株指数が24.90ポイント(2.06%)高の1232.20ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)