香港前場:ハンセン0.8%高で5日ぶり反発、上海総合は0.7%上昇
18日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比150.84ポイント(0.75%)高の20229.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.46ポイント(0.90%)高の7243.90ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は976億8530万香港ドルとなっている(17日前場は1077億4610万香港ドル)。
中国指標の内容が好感される流れ。取引時間中に公表された各種統計は、中国経済の過度な減速懸念を後退させる内容だった。7〜9月GDP成長率のほか、9月の小売売上高や鉱工業生産が予想を上回っている。また、ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足元では約3週ぶりの安値を付けていただけに、値頃感も着目された。そのほか、昨夜の米株市場で、主要指数のNYダウが連日で史上最高値を更新したことも支えになっている。ただ、上値は限定的。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の月内開催を控え、政策動向を見極めたいとするムードも漂った。市場では、追加の財政出動が承認されるとの観測が流れている。中国人民銀行(中央銀行)などは国慶節連休前の9月下旬、金融緩和、不動産支援、株価テコ入れに向けた方針を矢継ぎ早に公表したが、各部門が開催したこれまでの会見では、市場が期待する具体的な財政出動に対する言及はみられていない。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.8%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.0%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が3.9%高と上げが目立った。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が5.4%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.2%、晶門半導体(2878/HK)が4.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.6%ずつ上昇した。半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が昨日、予想を上回る四半期決算を公表したことも改めて材料視されている。
中国の証券セクターも急伸。招商証券(6099/HK)が12.3%高、申万宏源集団(6806/HK)が9.2%高、中国国際金融(3908/HK)が7.0%高、国聯証券(1456/HK)が6.0%高で引けた。
ゼネコンや建機などインフラ建設セクターも物色される。中国鉄建(1186/HK)が1.6%高、中国建築国際集団(3311/HK)が1.3%高、中国中鉄(390/HK)が1.1%高、中聯重科(1157/HK)が10.1%高、中国龍工HD(3339/HK)が3.2%高で前場取引を終えた。
半面、非鉄・建材の一角はさえない。中国アルミ(2600/HK)が2.4%、中国宏橋集団(1378/HK)が1.5%、安徽海螺水泥(914/HK)が1.7%、北京金隅集団(2009/HK)が1.3%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.67%高の3190.63ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬株、資源株、インフラ関連株、証券株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行・保険株、公益株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
中国指標の内容が好感される流れ。取引時間中に公表された各種統計は、中国経済の過度な減速懸念を後退させる内容だった。7〜9月GDP成長率のほか、9月の小売売上高や鉱工業生産が予想を上回っている。また、ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足元では約3週ぶりの安値を付けていただけに、値頃感も着目された。そのほか、昨夜の米株市場で、主要指数のNYダウが連日で史上最高値を更新したことも支えになっている。ただ、上値は限定的。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の月内開催を控え、政策動向を見極めたいとするムードも漂った。市場では、追加の財政出動が承認されるとの観測が流れている。中国人民銀行(中央銀行)などは国慶節連休前の9月下旬、金融緩和、不動産支援、株価テコ入れに向けた方針を矢継ぎ早に公表したが、各部門が開催したこれまでの会見では、市場が期待する具体的な財政出動に対する言及はみられていない。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.8%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.0%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が3.9%高と上げが目立った。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が5.4%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.2%、晶門半導体(2878/HK)が4.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.6%ずつ上昇した。半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が昨日、予想を上回る四半期決算を公表したことも改めて材料視されている。
中国の証券セクターも急伸。招商証券(6099/HK)が12.3%高、申万宏源集団(6806/HK)が9.2%高、中国国際金融(3908/HK)が7.0%高、国聯証券(1456/HK)が6.0%高で引けた。
ゼネコンや建機などインフラ建設セクターも物色される。中国鉄建(1186/HK)が1.6%高、中国建築国際集団(3311/HK)が1.3%高、中国中鉄(390/HK)が1.1%高、中聯重科(1157/HK)が10.1%高、中国龍工HD(3339/HK)が3.2%高で前場取引を終えた。
半面、非鉄・建材の一角はさえない。中国アルミ(2600/HK)が2.4%、中国宏橋集団(1378/HK)が1.5%、安徽海螺水泥(914/HK)が1.7%、北京金隅集団(2009/HK)が1.3%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.67%高の3190.63ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬株、資源株、インフラ関連株、証券株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行・保険株、公益株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)