累計2万食を食べたプロも順位を悩んだ…美味しい冷凍食品「2024年秋冬の新商品」ベスト5

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「冷凍食品の日」にチェックしたい期待の新商品

皆さんは「冷凍食品の日」というものがあるのをご存知でしたか?

食欲の秋と、冷凍の「凍(とう)」にちなんだ「10」という数字に加え、冷凍食品の世界共通の管理温度であるマイナス18℃以下という温度帯から、なんと本日、10月18日が「冷凍食品の日」として制定されているのです。

そんな折、毎年半期ごとの恒例行事とさせて頂いております冷凍食品の新商品ランキングの季節がやって参りました!

10月も中旬に差し掛かり、大手各社の秋冬新商品がいよいよ出揃いましたので、それら全てをしっかりと食し、味はもちろん、価格、手軽さ、独創性などの様々な観点から、順位付けをしていきたいと思います。

冷凍食品は、もはや“単なる食事”という概念を超え、食の楽しみ方を広げる存在へと進化しており、ゆえに、商品ラインナップも多様性に富んだものとなっていきました。

一方で、物価高騰による買い控えの影響を受けにくい、市場ニーズの高い商品かつ、自社が得意とするジャンルに絞った商品展開をするメーカーが増えた印象を受けるのも事実。

いずれにしても、群雄割拠の“冷凍食品戦国時代”が続いてくれることで、各社が互いに競争し、高め合う切磋琢磨の関係性の中で、より素晴らしい新商品が生まれていくのは、冷凍食品を愛してやまない私のみならず、消費者である皆さんも望むべき姿だと思います。

2024年春夏の新商品ではお子様向けのものや、栄養バランスを考えた商品などもランクインしましたが、果たして今回はどんな魅力あふれる新星が現れたのか。

5位から順にご紹介をして参りますので、最後までぜひご覧になってくださいませ。

それでは、この「冷凍食品の日」という良き日に、2024年秋冬新商品の数々を存分に楽しみ尽くしましょう!

第5位 日本ハム冷凍食品「おうち中華食堂 もちもち皮のにんにく丸餃子」

まず、第5位にランクインしたのは、日本ハム冷凍食品の「おうち中華食堂 もちもち皮のにんにく丸餃子」(実勢価格:税込800円前後)です。

餃子は味の素冷凍食品やイートアンドフーズ(大阪王将)などが売上上位を席巻しているカテゴリーですので、冷凍食品の中でも新規での開拓がしづらい難しいジャンルと言えます。

また、冷凍自販機や冷凍食品専門店が増加した事で、スーパーなどでも高価格帯の商品を多く目にするようになりました。

そんなレッドオーシャンに敢然と挑む姿勢に、まずは一票を投じたい気持ちになりました。

とは言え、肝心なのは味であり、数多ある冷凍餃子とどのような差別化がなされているかです。

その意味でも、最も特徴的なのは商品名にもある通りの“もちもち”の皮でしょう。

つるんとした舌触りのやや透明みを帯びた皮にはタピオカ粉を使用しており、これ以上ないほどの“もちもち”食感を実現しています。

この食感に加え、従来の餃子と比較すると皮が厚めであるため、食べ応えは抜群で、数個で満腹感が得られました。

にんにくの効いた“あん”との相性も良く、焼いても良し、茹でても良し、蒸しても良し、揚げても良しの調理法バリエーションにより、1袋で何度も違う楽しみ方ができるのも良いと思います。

新たな冷凍餃子として、息の長い商品になってくれる事を願います!

第4位 ニッスイ「大きなえび 海老ピラフ」

第4位にはニッスイの「大きなえび 海老ピラフ」(実勢価格:税込450円前後)がランクインいたしました。

味の面だけで順位を付けたならば、こちらの商品が1位だったかもしれません。

使用している海老には、「シーフードプロ製法」という、加熱をしても海老が身縮みを起こさず、うま味・食感・外観を損なわない独自技術が施されており、大ぶりの海老がプリプリとした食感で本当に美味しい!

「海老の風味は感じるけれども、肝心の海老に存在感がない」という思いをされた方も、この商品であれば、海老の存在感をしっかりと感じられることでしょう。

また、味付けにもこだわっており、自社調達したオマールエビブイヨンの他、エビ香味油や、海老の風味がアメリケーヌソース(海老の頭や殻を使ったフランスの代表的なソース)を使用しているので、どこを食べてもエビ!海老!EBI!

ご家庭ではなかなか面倒なシェフクオリティの海老ピラフが電子レンジやフライパンひとつあれば誰でも簡単に調理することが可能です。

インゲンや赤ピーマンで彩りを演出しつつ、ご飯にはもち麦を加える事で食感の変化も楽しめるようになっており、“美味しさ”への一切の隙と妥協なき姿勢を強く感じました。

海老の濃厚な風味を全面に打ち出しつつも、全体としては塩味を抑えた上品な仕上がりになっているので、一度、この海老ピラフを口にしてしまったら、もう他の海老ピラフに戻れなくなってしまいそうな素晴らしい逸品です。

第3位 マルハニチロ「新中華街 赤坂璃宮の五目シュウマイ」

今年の春夏商品として関東エリア限定で販売を開始した「新中華街 赤坂璃宮の餃子」が、この度いよいよ秋冬の新商品として全国販売をスタートさせました。

同時に今回新発売となったのが第3位となります「新中華街 赤坂璃宮の五目シュウマイ」(実勢価格:税込430円前後)です。

中華の名店「赤坂瑠宮」の譚オーナーシェフが監修する同社商品は他にも多く存在しますが、看板である店名を商品名に掲げているのは餃子とこちらの五目シュウマイの2つのみ。

お店の作り出す味とクオリティに絶対の自信がない限りは、実現し得なかったと思います。

ゴロゴロとした素材の食感と、そこから溢れ出す旨みが重視されており、肉感の強さとホタテやXO醬の風味が層となり、口いっぱいに広がっていく本格的なシュウマイはまさに高級店そのもの!

中華の匠らしい技術もふんだんに使われており、肉餡に春雨を加える事で、ただ肉肉しいだけではなく、口の中で優しくほどけるような工夫がされている点もさすがとしか言いようがありません。

「赤坂璃宮」の餃子とシュウマイが冷凍中華界の大看板になる日も、そう遠くないかもしれません!

第2位 味の素冷凍食品「おべんとPON」シリーズ

第2位は味の素冷凍食品の「おべんとPON」(実勢価格:税込200円前後)シリーズです。

実は2位と1位は非常に迷いました。

消費者に寄り添った利便性の追求という点ではダントツの1位だと思います。

お弁当にちょうど良いサイズ感の定番おかず一挙5種のラインナップでの新発売となったこちらの商品は、戦場とも言える忙しい朝のお弁当作りにおいて救世主となる存在となる事でしょう。

「つくね」「からあげ」「とんかつ」「メンチカツ」「とり天」が、それぞれスティック状の袋に入っているという設計なのですが、この形状である事には大きな意味があります。

便利な冷凍食品をいくつも冷凍庫にストックしておきたいのに、入れておくスペースが足らない……というお悩みをお持ちの方も多いはず。

それが、この形状であればほんの少しの隙間にスッと入るので、省スペースに大いに役立ちます。

さらに、取り出す際には袋の上部を開けてPON!と押し出すだけでお弁当箱に詰められるため、取り箸を汚す必要もありません。

そして、5種すべてが自然解凍OKなので、調理すらも不要!

使い終わった後は袋を小さく畳んで捨てればゴミ箱がかさばる事もないというすぐれもの!

利便性という一点において、ここまでこだわり尽くした商品はかつて無かったのではないでしょうか。

味ももちろん美味しいので、ぜひとも実際に手に取り、使い勝手の素晴らしさを体感して頂きたい商品です。

第1位 日清食品冷凍「日清スパ王 喫茶店のナポリタン 大盛り」

2024年秋冬の新商品、堂々の第1位は日清食品冷凍の「日清スパ王 喫茶店のナポリタン 大盛り」(実勢価格:税込250円前後)とさせて頂きました!

昨今、令和の若者世代には“昭和レトロ”がブームとなっていますが、そんな昭和の喫茶店で提供されるナポリタンを彷彿とさせてくれる商品で、私のようなガッツリ昭和世代の人間には非常に懐かしく、味わい深い商品設計となっています。

まず、食べ始める前の香りが素晴らしかった!

使い続けて油の染み込んだフライパンでしっかりと炒めたかのような、玉ねぎとケチャップのかぐわしい芳香がこれでもかと食欲を刺激してくれます。

目をつぶればそこはまさに喫茶店!

そして、このナポリタンの美味しさを決定付ける最大のポイントは麺にあります。

パスタと言うと“歯応え”を意味するアルデンテ食感が良いものとされがちですが、こちらはあくまでも喫茶店のナポリタンにこだわり、もちもちとした太めのソフト麺食感が再現されているのです。

この、もちもち太麺に香ばしく甘いケチャップソースがたっぷりと絡んだナポリタンは、まごうことなき昭和の味!

さらに360gという大盛りでありながら、お店によっては200円台で購入できる価格設定となっているので、物価高騰が続くこのご時世には大変ありがたい存在です。

Z世代にとっては新しく、昭和世代にとっては昔懐かしい喫茶店のナポリタンをご賞味あれ!

いかがだったでしょうか?

ここではご紹介しきれなかった美味しい新商品が各メーカーから続々と発売されている季節ですので、実際にスーパーなどに足を運んでチェックしてみてくださいませ!

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