『相棒』に若き探偵コンビが誕生!特命係に“追われる身”だった2年前の事件
2000年のシリーズ誕生以来、濃密で骨太なミステリーの数々を世に送り出し、“国民的ドラマ”の地位を確立した『相棒』。
杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”がさらなる高みを目指すseason23がついにスタート!
また、新シーズンの放送を記念し、動画配信プラットフォーム『TELASA(テラサ)』では、新作配信オリジナルドラマ『相棒 sideX』を配信開始した。
◆『相棒』史上初!画期的な試み
2024年3月、『TELASA(テラサ)』にて独占配信された、相棒初の長編配信オリジナルドラマ『相棒 sideA/sideB』。
杉下右京と亀山薫が別々の視点から同じ事件を追うユニークな構成となっており、両方のエピソードを見比べると新たな発見があるという、相棒史上初の試みが反響を呼んだ。
その2つのストーリーをつなぎ合わせ、衝撃のエンディングをプラスした完全版が今回の『相棒 sideX』だ。
『相棒 sideA/sideB』で描かれたのは、元暴力団員・松野(渡洋史)が殺害された事件。死因は合成麻薬の急性中毒で、遺体には無数の打撲痕が残されており、何者かに襲われたようだった。
右京と薫は、それぞれ異なるルートでこの事件に関わっていく。
『sideA』では、右京が松野と一緒に食事をしていた平井久美(福崎那由他)という若い男性に注目し、彼の行動や背景を捜査する。
一方、『sideB』では、亀山が非番の日に偶然トランクルームをこじ開けようとしていた高木宇宙(石川雷蔵)と出会い、その行動を追うことに。
すると、特命係の捜査は思いもよらぬ形で交錯し、殺された松野と2人の若者の意外な絆が浮かび上がる。2人はともに松野を父のように慕い、松野も2人を「息子」と呼んでかわいがっていたのだ。
3人は組織の金を持ち逃げし、足を洗う計画を立てていた。松野はそれが見つかり、組織に消されてしまった…。
こうして切ない余韻を残しながらクライマックスを迎えた『相棒 sideA/sideB』。
しかし、『sideX』ではまったく異なる事件の背景が描かれている。
事件から2年後、罪を償った平井と高木は再会し、ある人物のもとへ。彼らの目的は“真犯人”を糾弾することだった。
そこではじめて明らかになる被害者・松野の正体、そして驚きの黒幕とは…? 隠されていた真実が浮かび上がるとき、あっと驚くラストが待っていた。
◆どちらから見ても楽しめる
結末をわかっていても、視点が変わると見える景色はまったく違う。それが今回の配信オリジナルドラマの面白さ。
右京と薫が別々の視点から事件を追うことで、同じ事件が異なる角度から見えてくる。そして、すべてのストーリーを観ることで、ようやく事件の全貌が明らかになる。
『sideA/sideB』を観てから完全版の『side X』を観てもいいし、逆もまた然り。どちらから観ても楽しめるのはもちろん、すべて観たあとでまた気になるエピソードを観ると新たな発見ができるというわけだ。
また、本作に登場する平井&高木は、昨夜放送された『相棒season23』第1話にも登場している点に注目。2人はバディを組んで“探偵”となっていた。
冷静沈着な平井と猪突猛進な高木。正反対な彼らは、ある人物を調査する過程で2年ぶりに右京&薫と再会。「まさか探偵になってたなんてな」と2人を驚かせた。
そして、衆議院議員殺害事件を捜査中の特命係に気になる情報をもたらす。
『相棒season23』第1話をもう一度深く味わうためにも、平井&高木コンビの“はじまりの物語”『sideX』をあらためてチェックしておこう。