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 新橋駅から徒歩2分、明治42年創業の『末げん』。総理大臣や著名な作家たちが愛したこの老舗料亭は、歴史の中で数々のエピソードに彩られてきました。そして今、ランチタイム限定でしか味わえない、伝統の「かま定食」があなたを待っています。

「料亭」と聞くと敷居が高いと感じるかもしれませんが、『末げん』のランチタイムは、気軽に食事を楽しめる時間です。

新橋駅烏森口から徒歩2分。烏森神社のすぐそばにあります

 特に人気の「かま定食」は、創業以来のこだわりが詰まった一品。使われているひき肉は、伝統の鳥鍋で使用されている地養鳥、軍鶏、合鴨の3種の鶏肉を二度挽きして作られたもので、豊かな風味が自慢です。

 実はこの「かま定食」は、創業者が「顧客の運転手やお使いの人が待っている間で、簡単に食べられるように」と考案した「裏メニュー」だったそうです。今では特別感を味わいつつも、驚くほど親しみやすいランチメニューとなっているのは嬉しいですね。

新橋『末げん』の親子丼

 目の前に運ばれてきた「かま定食」のふたを開けると、目に飛び込んでくるのは、黄金色のトロトロ卵。その下には、ジューシーなひき肉がたっぷりと隠れています。

まろやかな食感

 最初の一口を頬張れば、口の中でひき肉と卵が一体となり、濃厚で奥深い鶏の旨味が広がります。鶏肉の甘みと三つ葉のほろ苦さ、そしてタレの風味が見事に調和し、五感が奮い立つ瞬間を味わえるのです。

 付け合わせの鶏ガラスープは、毎朝数時間をかけて丁寧に仕上げられ、まさに澄み切った味わい。このスープだけでも、しみじみと幸せを感じるほどのクオリティです。

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『末げん』のランチタイムは11:30から13:30まで。この「かま定食」を味わえるのは限られた時間だけです。特に、週末は混み合うことが多いので、早めの訪問がオススメです。少し贅沢なランチを楽しみたいと思ったら、ぜひ『末げん』へ足を運び、東京の名店でしか味わえない逸品を堪能してください。

●SHOP INFO
末げん

住:東京都港区新橋2-15-7 S-PLAZA弥生 1F
TEL:03-3591-6214
営:11:30~13:30、17:00~22:00
休:日・祝(土曜不定休あり)