MF中村敬斗、日本を救ったプレー!相手DFを翻弄する“ステップ”ドリブルに解説・内田篤人も「凄い」

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10月15日(火)、「FIFAワールドカップ26 アジア最終予選」グループCの第4節が行われ、サッカー日本代表はホーム・埼玉スタジアム2002でオーストラリア代表と対戦した。

これまで最終予選3試合、7−0(中国戦)、5−0(バーレーン戦)、2−0(サウジアラビア戦)と14得点無失点で“無双”ともいえる圧倒的な強さをみせてきた日本代表。

迎えた第4戦、日本は両サイドから何度も果敢に攻撃を仕掛けたが、オーストラリアが守備で強度と集中力を保ち続け、これぞ最終予選という拮抗した試合に。

結果、両チームともオウンゴールで得点し1−1のドローという非常に珍しい展開で勝ち点を分け合った。

◆ステップで相手DFを翻弄。解説も「すごい」

この一戦でもっとも印象的な活躍をみせたのは、後半途中、70分から出場したMF中村敬斗だ。

【映像】中村敬斗、相手DFを細かいステップで翻弄しオウンゴール誘発!値千金のプレー

オーストラリアに先制された難しい展開のなかピッチに立った中村は、細かいタッチのドリブルでたびたび相手陣内に切り込みチャンスを演出。試合の流れを変えてみせた。

白眉といえるのが、76分の日本の得点シーン。

左サイドの深い位置でパスを受けた中村は瞬時に切り返して前を向き、MF三笘薫の絶妙なポジショニングによって空いたスペースへドリブルで切り込んでいく。

そして、細かいステップで相手DFを翻弄しながらペナルティーエリアの“ポケット”と呼ばれる深い位置へと侵入し、ゴール前に構えたFW上田綺世を狙ってグラウンダークロスを差し込んだ。

中村から放たれた鋭く速いクロスを相手DFは処理しきれず、これがオウンゴールを誘発。日本に勝ち点をもたらす値千金のプレーとなった。

このほかにも終盤にビッグチャンスをつくり上げ、逆転勝利の予感をももたらしていた中村。

解説の内田篤人はそのドリブルに目を見張り、縦にくるのか横にくるのかと相手DFが翻弄されるほどの細かいステップを踏みながらも自身のバランスは崩れない強さを「凄い」と絶賛していた。

所属するフランス・リーグアンのスタッド・ランスでは現在4戦連発でゴールを決めており絶好調の中村。右ウイングの伊東純也とともにチームの両翼を担いチームの上位成績に貢献、日本のサッカーファンの間では“ランス兄弟”と呼ばれ大人気だ。

日本代表の左サイドといえば三笘薫だが、今シーズン“覚醒”の24歳中村敬斗の躍動により、2人のポジション争いはどうなっていくのか。はたまた、共存をみせるのか。どちらにせよ、日本代表のこの層の厚さは今後も相手国にとって大きな脅威となりそうだ。