前日会見に臨んだサウジアラビア代表のロベルト・マンチーニ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

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マンチーニ監督「何度も言っているが、これは我々が抱えている唯一の問題だ」

 日本代表は10月10日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)最終予選、アウェーでのサウジアラビア戦に臨む。

 9日にはジッダで前日会見が行われ、サウジアラビア代表からはロベルト・マンチーニ監督とMFアブドゥレラー・アル=マルキが出席。イタリア出身の名将が、チームの抱える大問題を明かした。

 サウジアラビアのサッカーと言えば、近年では国内リーグの爆買いが話題を集めている。FWクリスティアーノ・ロナウドが2022年12月にアル・ナスルに電撃移籍。年俸はサッカー史上最高額となる2億ユーロ(約326億円)とされている。また、FWネイマールも2023年8月にアル・ヒラルに移籍して驚きを呼んだ。

 リーグが外国人枠を8人から10人に拡大したことで、ほとんどのクラブのスタメンに欧州、南米のスター選手たちが並ぶ。一方でサウジアラビア代表に入るレベルの地元選手たちが控えに追いやられているのだ。これにはイタリア代表を率いてEURO2020を制したマンチーニ監督も、以前から警鐘を鳴らしていた。

 会見でも質問が飛ぶと、「何度も言っているが、これは我々が抱えている唯一の問題だ」と語気を強める。そして「なぜなら、3年前にはサウジアラビア代表の全選手が試合に出場していたが、現在は50、60%が試合に出ていない。繰り返しになるが、これは我々が抱えている第一で唯一の問題だ」と嘆き節だ。

 そんななか日本を迎え撃つサウジアラビア代表だが、インドネシアと1-1で引き分け、中国には2-1で辛勝と波に乗れていない。イタリアメディアによると、マンチーニ監督の年俸は2500万ユーロ(約40億円)と超高額。過去3戦全勝のジッダでもし敗れれば、皮肉なことに解任論が沸くのは間違いなさそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)