これが世界の10代…すでに「天才」の片鱗をみせている超アタッカー5名

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10代の選手の躍動が際立っている今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ。

ニュースター誕生の瞬間を目撃する喜びは、サッカー観戦の醍醐味の一つだ。

そこで本記事では、最高峰の舞台での出場を果たしている2005年生まれ以降の注目アタッカーを5人ピックアップして紹介していく。

エンドリッキ

生年月日:2006年7月21日(18歳)

所属クラブ:レアル・マドリー(スペイン)

落日の王国にあらわれた新世代の超新星ーー「ペレの再来」とも称されるエンドリッキは、低迷が続くブラジルサッカー界から特大の期待が寄せられている選手だ。

18歳の若さでフル代表に招集されており、10月2日に行われたリール戦では、元スペイン代表のレジェンドFWラウール・ゴンザレス氏の記録を塗り替え、レアル・マドリード史上最年少でCLのスタメン出場を果たしている。

プレーで特筆すべき点は、テクニックとスピードを駆使したドリブル突破だけでだけでなく、ゴール前での冷静さと決定力を持ち合わせていること。フィニッシャーとしての資質が際立っており、どのポジションからでもシュートを決める能力を持っている。

第1節シュツットガルト戦で魅せた60メートル独走ゴールに象徴されるように、若さゆえのエネルギーとゴールに向かう積極性は、今後もサッカーを観るプリミティブな喜びを私たちに思い起こさせてくれることだろう。

アイユーブ・ブアディ

生年月日:2007年10月2日(17歳)

所属クラブ:リヨン(フランス)

リールの下部組織出身としてエデン・アザール以来の天才と称えられるアイユーブ・ブアディは、今年10月に17歳になってばかりの超新星だ。

わずか16歳11か月で、スポルティングCP戦でデビューを果たし、今期のCL大会では現時点(リーグフェーズ第二節現在)で最年少選手となっている。

そのプレーの最大の特徴は、落ち着きと冷静な判断力。主に中央のミッドフィルダーとしてプレーする守備的MFだが、センターバックとしても多く起用されている。

視野が広く、パスワークとゲームメイクに優れ、その若さからは想像もできない成熟したスタイルは、観る者を驚嘆させる。

チームの攻撃をうまく組み立てる役割を期待されているが、守備面でも積極的にプレスをかけ、ボール奪取に貢献できる万能型の選手だ。

アントニ・ミランボ

生年月日:2005年4月3日(19歳)

所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)

アントニ・ミランボは、オランダ・サッカー界に彗星のごとくあらわれた怪物ミッドフィルダーだ。

16歳131日でのデビューはクラブ史上最年少記録で、フェイエノールトの未来を担う存在として大きな期待が寄せられている。

優れたボールテクニックとゲームビジョンに強みを持ち、同クラブ出身のスター選手であるワイナルドゥムと比較されることも少なくない。

攻撃だけでなく、守備でも貢献できる選手だが、中盤でのボールコントロールと、プレスを受けた際にも冷静に対応する落ち着きは世代屈指。

とくに、強固な守備を切り崩す縦へのドリブルと、軸足の裏を通すトリッキーなプレーで相手をいなす能力は必見だ。

ジオバニー・クエンダ

生年月日:2007年4月30日(17歳)

所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)

ジオバニー・クエンダは、スポルティングCP所属する注目の若手ウィンガーだ。若干17歳で初のチャンピオンズリーグ出場を果たし、すでに巨大な才能の片りんをを示している。

レフティーである彼の最大の特長は、スピードとドリブルだ。1対1の状況で相手を突破する能力に優れ、サイドからのクロスやシュートで攻撃を仕掛け多くのチャンスを創り出す。

また、スペースを見つける洞察力と、卓越したボールコントロールも魅力で、そのプレーはスペクタクルに満ちている。

アントニオ・ヌサ

生年月日: 2005年4月17日(19歳)

所属クラブ:RBライプツィヒ(ドイツ)

“ノルウェーのネイマール”と評されるRBライプツィヒの「アントニオ・ヌサ」。

2023年9月にA代表デビューを果たしており、母国のノルウエーでは、マルティン・ウーデゴール以来の逸材として高い期待が寄せられている。

彼の最大の武器は、卓越したドリブル技術と爆発的な瞬発力。左サイドを主戦場に、カットインからのシュートという自分の「型」を持っている選手だが、右ウイングでもプレーが可能だ。

10代での日本代表入りを本気で狙うべき5名の逸材

相手ディフェンダーを1対1で突破する能力は、エンターテイメント性抜群。とくに、インからアウトへの高速逆エラシコは、筆者のお気に入りのプレーだ。