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 元衆院議員の金子恵美氏(46)が9日、ABCテレビ「newsおかえり」(月〜金後3・45)に出演し衆院解散前に行われた党首討論での発言で「あれは絶対に言っちゃいけない」と痛烈批判をした。

 金子氏が反応したのは、日本維新の会の馬場代表が質問した、日米地協定改定やアジア版NATOについて「総理になった瞬間にその考えがすべてなくなっている」という質問に対する受け答え。石破首相は「私どもは独裁政治ではない、代表がこうだからといってそのまま政策になるわけではない」と発言した。

 金子氏は「党内で議論を尽くす部分はあるが、トップになったら何をやりたいのかビジョンや政策があるはずなのに、所信表明であるとか一番表さなければならないところで、石破カラーを出してないのは何なんだという思いはあります」と厳しく指摘した。

 その一方で「私はそもそも信念の強く持つ人とは思っていなくて、けっこう政策も変わっている人ではあった」と、ある程度この展開は想定内だったことも強調。とはいえ「アジア版NATO、日米地位協定のことも思いがあって言ってただろうに、総裁選で訴えていたことは何だったのか」と少しあきれたような表情を浮かべた。心配するのは「ここまでブレブレだと、政治不信が非常に高まってしまわないか」と、選挙への影響も危ぐしていた。