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ドラマ「スター・ウォーズ:アコライト」は、異例とも言える打ち切りが宣言された不遇のシリーズだ。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)から100年前のジェダイ黄金時代を描くシリーズとして登場したが、一部の心無い保守派ファンからは配信前から激しいバッシングに遭っていた。

残念なことに、その矛先はキャストにも向かった。このドラマでは黒人俳優が主要な役どころを務めたが、彼女たちに人種差別的な攻撃が続いたのだ。魔女たちのリーダーであるマザー・アセニヤ役を演じたジョディ・ターナー=スミスも、ネットで一方的な誹謗中傷を浴びせられた一人だった。

ターナー=スミスは、こうした状況に何も言い返すことができないという境遇に、強い不満を感じている。英のインタビューでは、「インターネットで差別発言やデタラメを浴びせられまくっているのに、何も言うなというのは、もうやめた方がいい。何も言えない、というのはあまりにも不公平です」と訴えている。「ディズニーでも、他のスタジオでも良いのですが、全てのお金を持っている人が、支持を示し、断固とした姿勢を示してくれたら良いのに」と。

「アコライト」監督のレスリー・ヘッドランドは、配信前に「偏見や人種差別、ヘイトスピーチをする人を、私はファンだとみなしません」とが、これはあくまでも個人として一媒体のインタビュー内で答えた発言。ルーカスフィルムやディズニーが公式なステートメントを出したわけではない。ターナー=スミスは、もっと大々的なアクションが必要ではないかと提案している。

「“こんなことをする奴はファンじゃない”と、拒絶して欲しいです。大々的な声明を出して、それで本当にお金が流出するのか確かめてみてほしい。そんなことはないと思うから。なぜなら、有色人種、特に黒人の層は、購買力の非常に大きな割合を占めているからです。その方が有益だと気付くかもしれません。でも、誰もが“woke”を汚い言葉のように使っています。」

ドラマで主演を務めたアマンドラ・ステンバーグは、執拗なバッシングに耐えかねて、を行うこともあった。こうした場合においても、ディズニーが彼女をサポートしなかったことに、ターナー=スミスは失望したと話している。

他の『スター・ウォーズ』ドラマシリーズと異なり、「アコライト」はシーズン1限りの打ち切り終了がアナウンスされた作品。後に主演のステンバーグは、「このドラマが発表された当時から、私たちは誹謗中傷に晒されてきた」と、「ドラマが打ち切りになったのはすごく悲しい」「それでも応援してくれた人たちのために、声を上げてくれた人たちのために、あなたたちは深く愛されて、感謝されているよと伝えたい」と謝辞を述べていた。バッシングについては「予期していたこととはいえ、実際に自分でそういう目に遭わないと完全にはわからない」と、精神的なショックを受けたことを語っている。

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