ヒズボラの停戦支持、戦闘での劣勢を示唆=米国務省

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[ワシントン 8日 ロイター] - 米国務省のミラー報道官は8日、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラが停戦に向けた試みを支持すると表明したことは、同組織が劣勢に立たされていることを示していると述べた。

ヒズボラのナンバー2、ナイム・カセム師は8日のテレビ演説で、同組織はイスラエルからの「痛烈な打撃」に耐えており、1年にわたる戦闘でもヒズボラの能力はまだ完全だと主張。一方で、ヒズボラの盟友であるレバノンのベリ国会議長による戦闘停止への努力を支持していると表明した。

ミラー報道官は「ここ1年、世界は停戦を求めたが、ヒズボラは停戦に同意することを拒否してきた。そして今、ヒズボラは劣勢に立たされ打撃を受けているため、態度を変えて停戦を求めている」と述べた。

さらに「われわれは最終的にこの紛争の外交的解決を望んでいる」とした上で、米当局者はレバノン国内のさまざまな関係者と、多くの場合仲介者を通じ、対話を行っていると明らかにした。