立浪監督(C)日刊ゲンダイ

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 立浪和義監督(55)の辞任が決まった中日は後任人事に着手している。

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 複数のスポーツメディアは、最有力候補に井上一樹二軍監督(53)の名前を挙げている。鹿児島商からドラフト2位で入団し、中日一筋19年で現役を引退。中日では一軍打撃コーチ、二軍監督を歴任。20年から22年までは矢野阪神でヘッドなどを務めた。

 今季の二軍は、ソフトバンクと最後まで優勝争いを繰り広げるなど、その手腕に期待する声は少なくない。

 そんな中、井上二軍監督とは別に、監督候補としてウワサされている人物がいる。

「仁村徹編成統括(62)です」とは、地元マスコミ関係者。

「現役時代は星野仙一、高木守道監督などの下でプレー。引退後は中日、楽天で二軍監督、一軍ヘッドなどを歴任するなど、指導者としてだけでなく、スカウトの経験もある実務派です。イースタンの編成担当ながら、ここ最近はバンテリンドームで試合を視察することもある。1990年代の二軍監督時代には、荒木、井端の『アライバコンビ』を徹底的に鍛え上げたし、20年からの2年間、再び二軍監督として、岡林や石川らの育成に尽力した。立浪政権の3年間で良かったところ、悪かったところも理解している。井上二軍監督はまだ中日に復帰して1年しか経っていない一方で、仁村編成統括は球団内でチームをもっとも把握している人物といえます」

 球団内には、「仁村さんなら、井端や荒木、福留孝介ら幹部候補を球団に呼び戻すこともスムーズに行くのではないか」との声もあるという。

 27日、大島オーナーは後任人事について「まだまだ」と明言を避けた。第35代監督に就くのはダレか。

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 立浪監督や西武松井監督の迷走で露呈したのは球団の「ビジョンなきスター頼みの危うさ」ではないか。西武などで活躍した名球会会員の山崎裕之氏は「人気選手を監督にしただけで勝てるわけがない」とバッサリ。この現状の何がどう問題なのか。山崎氏が痛烈批判したこととは。

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