就任後、初の街頭演説に臨む立民の小川淳也幹事長=JR川崎駅前

 立憲民主党の小川淳也幹事長は25日夕、就任後初めての街頭演説をJR川崎駅前で行い、「誰が自民党総裁になろうと社会の停滞、政治の腐敗を根本から変えられるはずがない。代わり得る選択肢を何としてもつくり、今の政治に満たされない国民の期待に応える」と訴えた。

 立民は23日の代表選で野田佳彦元首相を新代表に選出。執行部人事では小川氏を含め野田氏を支援した議員の起用が目立ち、党内に不満もくすぶる。小川氏はこれを念頭に「未熟だが、真摯(しんし)にあらゆる立場や考えに向き合い、党内融和を進める」と強調した。

 演説後、記者団に党内融和の具体策を問われ「丁寧なコミュニケーションと、党勢を浮揚させて納得を得られる仕事をすることが両輪」と説明。野党間の連携に関しては「今の自民党政治をいいと思っているところは一つもない。できるだけ共通の方向に進むことが野党第1党に求められる力量、包容力だ」と話した。

 次期衆院選で神奈川での党勢拡大に意欲を示し「有為な候補がそろい、奮闘している。野党候補を一本化するのに越したことはない。地域事情に合わせ対話のチャンネルを確保したい」と述べた。