パルワールドがPS5版を発表(プレスリリースより)

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任天堂およびポケモンが起こした特許権の侵害訴訟の渦中にあるゲーム「Palworld(パルワールド)」が2024年9月25日、世界68の国と地域でPlayStation 5版を発売開始した。

SNSでは、パルワールド側の姿勢に怒りの声が相次いでいる。

「日本においては、現時点で発売時期は未定となります」

1月19日にSteam・Xbox版が発売されたオープンワールドゲーム「パルワールド」は、約1か月で総プレイヤー数が2500万人を突破するなど、大ヒットを記録した。一方、「パル」という登場キャラクターのデザインや、「スフィア」と呼ばれるアイテムを投げてパルを捕獲し、捕獲したパルは一緒に戦わせることができるというシステムが、ポケモンと似ているとする指摘の声が上がっていた。

9月20日、開発を手がけたポケットペアに対し、任天堂ポケモン社が共同で特許権の侵害訴訟を東京地方裁判所に起こしたことを発表した。

訴訟に際し、ポケットペアはパルワールドの運営や提供の中断・変更の予定はないと説明。「今回の訴訟により、ゲーム開発以外の問題に多くの時間を割かざるを得ない可能性がある状況は非常に残念ですが、ファンの皆様のため、そしてインディーゲーム開発者が自由な発想を妨げられ萎縮することがないよう、最善を尽くしてまいります」などとする反論を行い、波紋を広げていた。

パルワールド公式Xは25日、PS5版の「全世界68の国と地域」での販売を報告し、「日本においては、現時点で発売時期は未定となります」とした。

理由についての説明などはなく、「楽しみにされていた日本の皆様におかれましては大変申し訳ございませんが、スタッフ一同、一日でも早くPS5ユーザーの皆様にお届けできるよう努めてまいりますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです」と呼びかけている。

「なんですかこの態度.....」

ポケットペアは同日、26日から29日にかけて幕張メッセにて開催される「東京ゲームショウ2024」への出展についても発表した。

イベントブースでは、「ゲームの世界をリアルで体験できる『フォトスポット』や、オフラインでは国内初となる『物販コーナー』、来場者を巻き込んだ着ぐるみグリーティング『襲撃イベント』、BIGステッカーが貰える『試遊コーナー』」などが企画されているという。日本での発売は未定であるものの、会場にはPS5版の試遊コーナーも設けられる。

騒動の渦中にある中でもPS5版の発売や大規模なイベント企画など、かたくなな姿勢を崩さないパルワールド側の姿勢に、SNSでは「なんですかこの態度..... 声明文といい、心象最悪すぎます キツい」「おそらく既に準備していたからとかで仕方ないって所とかあるのだろうけど 個人的な感想として『あまりにも品がない』って感想が出てきてしまう」など疑問の声が相次いでいる。