「最初は娘に寄り添ってくれているのかなと思っていました。ただ、途中から自分が犯したミスで責任を取らされると思ったのか、『そんな発言はない』と変わっていって……」

【画像】「小6男子が性器を…」小2の女子児童は学校の図書室で被害に遭った

「週刊文春」の取材に、担任の男性教諭への不信感を口にするのは、性被害に遭ったA子さんの母親だ。


※写真はイメージ ©AFLO

小6男子3人による小2女児への性加害事件

 今年5月、神奈川県茅ヶ崎市の市立小学校で、小6男子3人による小2女児への性加害事件が起きた。

 2時間目終了後の休み時間、図書室でA子さんが友人と本を探していると、後ろにいた6年生の男子3人が2人の前に回り込んだ。立て続けにA子さんの性器に手を伸ばし、服の上から触って逃げ出した。A子さんたちが図書室を出ると、3人は戻ってきて再び彼女の性器を触って走り去った。

 直後、A子さんは担任の元へ行き、「知らない男の子に触られた」と言ったが、他の児童と話していた担任に、「うん?」と聞き返された。そこでA子さんはもう一度繰り返したが、伝わらなかったため、学校では被害を伝えられず帰宅した。

 帰宅後、A子さんの母は娘と友人とのショートメールを読んで異変を察した。

娘は泣いて体を震わせながら…

「『学校であったことを教えて』と言うと、急に娘の顔色が変わりました。泣いて体を震わせながら、『実は……』と」(A子さんの母)

 すぐに母が学校に連絡すると、担任はちゃんと話を聞けなかったことを詫び、直接A子さんに謝りたいと電話で本人にも謝罪したという。その後、加害児童が特定され、学校側はA子さんが彼らに校内で会わないようにケアすると約束した。

加害児童が在籍する教室に連れていかれた

 だが、事件から10日後、学校の避難訓練で、A子さんらが担任に避難先として連れていかれたのは、加害児童の一人が在籍する6年生の教室だった。

「そこで加害児童と目が合ってしまい、娘は気分が悪くなった。そのことを担任に言ったら……」

 担任教師からは驚くべき“暴言”がA子さんにぶつけられたという――。その後、A子さんは約40度の熱が1週間治まらず、学校を2週間欠席した。

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 9月25日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および26日(木)発売の「週刊文春」では、茅ヶ崎市の公立小学校で起きた「性加害事件」について詳報する。被害児童の母が告発する「担任教師の驚くべき暴言」や「A子さんに対し、学校が取ったあまりに杜撰な対応」とは?

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年10月3日号)