オリックス・比嘉幹貴

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 オリックスが24日の本拠地最終戦(対西武)でT―岡田外野手(36)、安達了一内野手(36)の引退試合を開催した。比嘉幹貴投手(41)、小田裕也外野手(34)も含め、21年からの3連覇に貢献した4選手が今季限りでユニホームを脱ぐことを決断。スポーツ報知では4選手が選んだ「思い出の試合」を紹介。また苦楽を共にした平野佳寿投手(40)が4人との絆を熱く語った。

 セーブ機会で打たれて、負け投手になりました。翌日も打者1人に四球を出して降板しました。当時の僕は30歳。年齢の近い選手がどんどん現役を終えていく現実もありました。正直、終わったと思いました。

 登録抹消となり、森脇(浩司)監督に呼ばれました。「こんなもんじゃないだろ?」と温かい言葉をかけてくれました。1か月後にまた、チャンスをいただきました。オフから気合がみなぎっていて、めちゃくちゃ練習して、僕の中で懸けていたシーズンでした。59試合に登板し、1軍に定着できる年になりました。

 僕は何かにのめり込む性分ではありません。なので選手と一緒に一喜一憂してくれて、なかには生活の一部にもしてくれるファンのパワーは、すごいと思っています。泣いて、笑って、たまにヤジられて…。ファンの人がいい一日を過ごせて「また、あしたも頑張ろう」と思えるように、僕も必死に頑張ってきました。本当に悔いなく、現役生活を終えることができます。

 ◆13年3月29日(QVC)

オリックス

000 010 000 001−2

001 000 000 002X−3

ロッテ

(延長12回サヨナラ)

(オ)金子、H平野佳、H佐藤達、●比嘉、吉野、中山―伊藤、斎藤

(ロ)成瀬、H中郷、H松永、H伊藤、H益田、H南、香月、〇服部―金沢

 【VTR】森脇監督の初陣となった開幕戦は右肘を痛めていたエース・金子がオープン戦登板なしのまま開幕投手を務め、8回を6安打1失点。1―1で延長に入り、12回に安達のタイムリーで勝ち越したが、その裏に比嘉が先頭にヒットを許し、犠打と四球で1死一、二塁で降板。吉野が押し出し四球を与えた後、中山が角中にサヨナラの中犠飛を浴びた。