9月20日（金）放送の『沸騰ワード10』は、山に取り憑かれた俳優・井之脇海に密着。

朝ドラや大河ドラマなど話題作に続々出演する井之脇。実は、「四六時中、山のことばっか（考えている）かもしれないです。仕事か山かみたいな」と語るほど、山に取り憑かれており、日本百名山制覇を目指しているという。

今回は、山梨県北部にある標高2230mの瑞牆山（みずがきやま）に登る。一緒に登るのは安斉星来と番組ディレクター。瑞牆山は日本百名山の1つで、白い岩肌を流れる沢沿いを歩くコースは見所ばかりだそう。



登山中に見られる岩も必見！

入山しまもなく安斉が暑さを感じ始めると、「登り始めはまだ体が慣れていないんで、心拍数上げないようにして、水分をよく取って、小股でちょっとずつ登っていくのがおすすめ」と井之脇がアドバイス。

また岩場では「なるべく段差が低いところを選んで刻んでいく感じ。（岩場で）持てるところあれば手を使ってもらって、安全確保しながら登っていく感じ」と登り方を説明した。

途中、見つけたのは屏風のように垂直に切り立つ屏風岩。瑞牆山を形作る花崗岩は、横や縦にまっすぐに亀裂が入りやすい性質を持つ。そのため、1000万年以上かけて雨や風により風化された奇岩が数多く見られるという。





「クーラー岩」と呼ばれる岩にも遭遇。



岩から冷たい風が吹き出ているが、これは岩の亀裂に入り込んだ空気がゆっくり内部を移動し、ほぼ一定の温度を保つことで起こるという。「天然のクーラー、オアシスですね」と井之脇。

瑞牆山には風化で多くの亀裂があり、外気温との差が激しくなる夏には涼しい風を、冬には暖かな風を感じられるそう。

井之脇お気に入りの登山グッズとは？

登山開始から2時間半が経過し、「秘密道具」を取り出した井之脇。それは、手の平サイズの浄水器「ソーヤー ミニ SP128」。昨年の「防災グッズ大賞2023優秀賞」にも選ばれた道具で、山の水を安全に飲むことができる浄水器だ。

本来5~10分ほどの煮沸消毒が必要な山の水を、0.1ミクロンの無数の穴が空いたフィルターでろ過することでそのまま飲むことができるという。



さらに登っていくと、瑞牆山の名所の1つ、不動滝に到着。一枚岩からなるこの滝は、花崗岩の滑らかな岩肌を流れ落ちる清流の音が疲れた登山者を癒やしてくれる。



ここで、さらに井之脇が「秘密道具」を披露！山で手軽に本格パスタを楽しめるキットだ。



キットの中身を鍋に入れ、250mlの水を入れて火にかける。そこにパスタ付属のスパイスとにんじん・ごぼうなどの乾燥野菜を一緒に煮込むことで、スープが吸収され、煮汁を出さず環境に優しく、手軽に本格パスタが完成。



広がるのは360度の大パノラマ 山頂に到着！

休憩のあとは、急登なルート最大の難所へ。登頂までは残り250m。



「木の高さが低くなってきたなと思って楽しんでました。森林限界と言ってだいぶ近づいて来てる」と、木の高さで山頂までの近さを感じる井之脇。



登山開始から実に8時間、ついに山頂へ到着！広がるのは360度の大パノラマ。



「瑞垣」とは「神を守る垣」を意味する。瑞牆山は古来より神聖な山として信仰されてきたという。（山の名前の由来は諸説あり）

山頂では井之脇が疲れた体を癒やす「ひんやりフルーツぜんざい」を準備。



団子1本をカップへ入れ、豆乳150ml、あずき缶、冷凍フルーツを加えれば完成。「お疲れ山でしたー！」とぜんざいで一同は乾杯。



下山後は山小屋での絶品グルメ！

3時間かけて下山した後に待っていたのは山小屋絶品グルメ。麓にある「富士見平小屋」で、「甲州ワインビーフカレー」（1,800円）をいただく。



井之脇は「美味しい！スパイシーだけど、めっちゃコクがあって美味しいです」と絶賛した。