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 国際バレーボール連盟(FIVB)が、元女子日本代表の荒木田裕子さんに哀悼の意を示している。公式サイトが伝えている。

 荒木田さんは秋田県出身で、角館南高校を卒業後、日立バレーボールチームに入団。1973年に日本代表入りを果たすと、1974年の世界選手権、1976年のモントリオール・オリンピック、1977年のワールドカップで日本の優勝に貢献した。

 現役引退後は共立女子短期大学に進学すると、アジア人女性では初の国際公認コーチとなり、日本バレーボール協会(JVA)、FIVB、日本オリンピック委員会(JOC)、アジアオリンピック評議会(OCA)アスリート委員会の委員長など要職も歴任し、近年の日本バレーボールの強化、発展だけではなくスポーツ界への功績は計り知れない。

 2021年に行われた東京オリンピック・パラリンピックでも大会招致に貢献し、国際競技団体との交渉役を担い、その後大会組織委員会で理事や副会長を務めていた。

 16日に70歳でこの世を去った荒木田さんの訃報に接し、FIVBは声明を発表。哀悼の意を示している。

「荒木田さんは、カリスマ的なリーダーシップ、たゆまぬ努力、そして世界のスポーツ界全体と強い関係を築く卓越した能力で知られていました。彼女の影響力は、世界中の数え切れないほどの人々に恒久的な影響を残しました」

「FIVBと世界中のバレーボールファミリーは、この困難な時期に、荒木田さんのご家族、友人、同僚、そして日本、アジア、そして世界中のバレーボールとスポーツ界に心からお悔やみを申し上げます」