イーロン・マスクのXとStarlinkがブラジルでの停止命令違反の容疑で1日当たり1億円超の罰金を科される
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ブラジルの最高裁判所がイーロン・マスク氏が所有するXとStarlinkに対し、司法命令違反の疑いで、1日につき500万ブラジルレアル(約1億3000万円)の罰金を科すと2024年9月19日に決定しました。仮にXが罰金を支払わなかった場合、Starlinkにも共同責任が課され、SpaceXにも罰金の支払い義務が生じます。
STF aplica multa diária de R$ 5 milhões ao X por descumprimento de decisão judicial｜Supremo Tribunal Federal
Elon Musk's X and Starlink face daily fines in Brazil for ban evasion
https://www.cnbc.com/2024/09/19/elon-musks-x-and-starlink-face-daily-fines-in-brazil-for-ban-evasion.html
事の発端は、ブラジルのルーラ大統領政権に関するフェイクニュースを流布したとされるインフルエンサーのアカウントを削除するよう、最高裁判所のアレシャンドレ・デ・モラエス判事が命じたことでした。Xとイーロン・マスク氏はこの決定に反対を表明しました。
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これにより、Xならびにイーロン・マスク氏とブラジルの最高裁判所の関係は急速に悪化。X側は「モラエス判事による違法な検閲に対抗する」という理由で、ブラジルでの事業を終了すると発表しました。
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しかし、Xがブラジル法人を引き上げたあともサービス自体はブラジルで提供されていました。そのため、最高裁判所はXに対してサービス停止を命令していました。
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デ・モラエス判事は、このサービス停止命令に従わなかったとして、Xのブラジル法人に1日あたり500万レアル(約1億3500万円)の罰金を科すことを命じました。この罰金は2024年9月19日から適用され、命令違反の日数に基づいて総額が計算されます。
さらにこの決定はStarlinkにも連帯責任を課しており、Xが支払いを行わない場合にはStarlinkを運営するSpaceXが補助的に責任を負うことになります。
加えて、デ・モラエス判事はブラジルの国家電気通信庁に、Cloudflareなどのコンテンツデリバリネットワーク(CDN)に対してXへのアクセスを遮断するための即時措置を講じるよう命じました。これは、マスク氏がサービスの提供をCDN経由のものに切り替えることで、サービス停止命令によるブロックを免れるアイデアを発信したことを受けてのもの。国家電気通信庁は、発令から24時間以内にこれらの措置について最高裁判所に報告することが要求されています。
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Xの広報担当者は経済メディアのCNBCに対し、「近いうちにブラジルで再びXにアクセスできなくなることが予想されますが、ブラジルの人々のために非常に早く復帰できるよう、ブラジル政府と協力する努力を続けています」とコメントしました。
