中国とEUの貿易摩擦、対話と協議で処理を 中国外交部

中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京9月12日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は12日の記者会見で、スペインのサンチェス首相が11日、「貿易戦争が起こってはならない」として、中国製電気自動車(EV)への欧州連合(EU)の追加関税に対する立場を再考していると語り、EUの全加盟国と欧州委員会にも再考を呼びかけたことに関し、サンチェス首相の表明は理性的で客観的な考えを示すもので称賛するとし、EUが中国と歩み寄り、対話と協議を通じて経済・貿易摩擦を適切に処理することを希望すると述べた。

 毛氏は次のように表明した。EV産業の発展は中国とEUの共通の利益に合致している。双方が手を携えて協力し、試練に共同で対応することは、双方の企業と消費者に利益をもたらし、中国とEU、さらには世界のグリーン転換を後押しする。中国は常に最大限の誠意をもって、世界貿易機関(WTO)のルールに合致し、双方がいずれも受け入れられる解決案を積極的に探っている。

 EUが理性的、客観的な意見に一層耳を傾け、中国とEUのEV分野での相互補完の優位性と協力の潜在力を十分に認識し、柔軟性と誠意を示し、中国と歩み寄り、対話と協議を通じて経済・貿易摩擦を適切に処理し、中国とEUの経済・貿易関係の健全で安定した発展を後押しすることを希望する。